◆ 「今日の負けはめちゃくちゃ悔しいです」
広島が阪神相手に痛恨の逆転負け。勝てば本拠地CS開催となったシーズン最終戦を落としてしまった。
広島は3回、佐藤輝明のタイムリーで先制されるもも、その裏に小園海斗の6号2ランで逆転に成功。しかし2年ぶりに中継ぎ登板した床田寛樹が4回に同点に追いつかれると、5回は無死一・二塁からまたも佐藤輝明に3ランを被弾して再逆転を許した。
このままでは終われないと、打線は5回に再び小園のタイムリーで1点を返し、9回にも2点を返し追い上げるが、最後は阪神の守護神帰還。岩崎優に逃げ切られ5-6で敗れた。
最終戦を終え、新井監督はファンに向けて「今シーズンもたくさんのご声援ありがとうございました。開幕前の私たちのチームに対する評価は決して高いものではありませんでした。その悔しさをバネに『よし見とけよ!』と、みんなが選手全員が頑張ってくれたおかげでCSに進出することができました。このメンバーには、初めてCSを経験する選手もたくさんいます。この経験は彼らをまた大きく成長させてくれると思います。正直に言いまして今日の負けはめちゃくちゃ悔しいです。この悔しさを持ってCSを戦っていきたいと思います」と本音を入れ込むスピーチで、ファンを熱くさせていた。
1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した平松政次氏も「本音が出ていいじゃないですか。本当に悔しいと。今日勝てば2位でCS行けたので、その悔しさが出ていたので、非常に本音を選手にもぶつけて戦っているのではないですかね」と気持ちのこもったスピーチから、チームを鼓舞する姿に結びつけていた。
もう一人の解説者・坂口智隆氏は今シーズンの戦いに「広島らしさが戻ってきたといいますか、リードされてても1点返されるとイヤだなという気持ちになるチームだったんですけれども、追い上げるときもしっかりと粘って粘って、ファンの方たちとともに攻めてくるような。全員野球という言葉がすごく似合うチームが戻ってきたなという感じがしますね」と新井監督が、昔のカープのチームカラーを取り戻したと解説した。
シーズン前の下馬評を引っくり返し、CSへの進出を決めてみせた新井監督。下剋上のときは、刻一刻と近づいている。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』