ロッテは4日のオリックス戦、先発・美馬学の後を受けて6回途中から中森俊介が登板し無失点に抑えると、4-3と逆転した7回は坂本光士郎、6-3の8回は西村天裕、そして3点リードの9回は澤田圭佑が試合を締めた。
ロッテのブルペン事情は、守護神・益田直也が特例2023で10月1日から一軍登録抹消中、最優秀中継ぎ投手のタイトル獲得が確定しているペルドモも現在は一軍復帰しているが、9月18日から10日間一軍登録抹消の時期があり、開幕から抜群の安定感を誇った西村も9月3日に一軍登録抹消され約1カ月間離脱するなど、ここ最近はなかなかベストメンバーが組めていない。さらに9月24日のソフトバンク戦では先発が予定されていた佐々木朗希が特例2023の適用で先発を回避し、横山陸人が先発という試合もあった。
リリーフ陣の台所事情が苦しい中で、ブルペン陣の力を結集してなんとかやりくりしている。ブルペン担当の小野晋吾投手コーチは「大変なことには間違いないんですけど、みんなでカバーしあう気持ちを持ってやってくれていると思います」と運用面での難しさを感じながらも、全員で勝利に向かってバトンを繋いでいる。
今年のロッテのリリーフ陣は西村、坂本をはじめ、東妻勇輔、横山、澤田など時期によって調子の良いピッチャーが出てきているのが大きな強み。その要因について小野コーチは「僕は何もしていないんですけど、ただ選手たちが準備しやすいように早め早めに声かけするつもりでいます」とのこと。
今季小野コーチを取材していると、“早めの準備”、“早めの声がけ”という言葉をよく耳にする。選手たちに声がけするにあたって、小野コーチは「試合の流れを見ながら、“こここうなったらあるかもしれないよ”、ベンチから(連絡が)来るよりも(先に)試合状況を見ながら、“こういうことをあり得るから、こういう準備をしておいてね”という感じの声がけをしていますね」と教えてくれた。
小野コーチと選手との意思疎通ができているからこそ、ブルペン陣が良いパフォーマンスを発揮しているのだろうかーー。
「そうなるようにこっちは声がけしているつもりなので、状況を見ながらどうしてもさされてしまうというか、さされてしまって自分の力が発揮できなかったり、体の準備ができていないままマウンドに上げることは避けたいと思って、早め早めに声がけをしています。その結果がみんなに浸透してきているところがあるのかなと思います」。
7月9日の日本ハム戦では3-2の9回に横山が締めれば、8月4日の楽天戦は5-3の9回に東條大樹がプロ初セーブ、10月1日の西武戦は守護神・益田が特例2023で一軍登録抹消となった中で3-2の9回に澤田がマウンドに上がりセーブを挙げた。プレッシャーのかかる勝ち試合の9回のポジションを託されても、きっちりと抑えてくるのも準備の積み重ねだ。
「最後に投げる人は特別なところがあるので、そこは前もって、1日の試合でも9回は誰がいくかわからないから、誰がきてもいいように気持ちと体の準備をしておいてほしいという声がけをしましたね。その中でみんないい登板をしてくれている。選手たちがいい準備をしてくれている結果がそのまま出ているのかなと思います」。
小野コーチの中で、声がけのタイミング、選手にこういうことを伝えようという決め事などがあるのだろうかーー。
「その辺は年間通してやっていく中で、時々というかベンチの思惑と違う時もあるんですけど、試合の状況をとにかく見ながら、こういう時には誰が準備したほうがいいのかなというのを見極めながら。その声がけの中で選手たちが自分があるのかもしれないって、みんながみんな体を動かしたりしてくれている。そこら辺は僕が言わずに、選手間で言い合いながらやってくれている。それもいい効果が出ているのかなと思います」。
負けられない戦いが続く中で、ブルペン陣の出来不出来が勝敗に大きく関係してくる。残りは3試合。選手たちがマウンドで結果を残すため、小野コーチがブルペンで最高の声がけをしてくれるはずだ。
取材・文=岩下雄太
ロッテのブルペン事情は、守護神・益田直也が特例2023で10月1日から一軍登録抹消中、最優秀中継ぎ投手のタイトル獲得が確定しているペルドモも現在は一軍復帰しているが、9月18日から10日間一軍登録抹消の時期があり、開幕から抜群の安定感を誇った西村も9月3日に一軍登録抹消され約1カ月間離脱するなど、ここ最近はなかなかベストメンバーが組めていない。さらに9月24日のソフトバンク戦では先発が予定されていた佐々木朗希が特例2023の適用で先発を回避し、横山陸人が先発という試合もあった。
リリーフ陣の台所事情が苦しい中で、ブルペン陣の力を結集してなんとかやりくりしている。ブルペン担当の小野晋吾投手コーチは「大変なことには間違いないんですけど、みんなでカバーしあう気持ちを持ってやってくれていると思います」と運用面での難しさを感じながらも、全員で勝利に向かってバトンを繋いでいる。
今年のロッテのリリーフ陣は西村、坂本をはじめ、東妻勇輔、横山、澤田など時期によって調子の良いピッチャーが出てきているのが大きな強み。その要因について小野コーチは「僕は何もしていないんですけど、ただ選手たちが準備しやすいように早め早めに声かけするつもりでいます」とのこと。
今季小野コーチを取材していると、“早めの準備”、“早めの声がけ”という言葉をよく耳にする。選手たちに声がけするにあたって、小野コーチは「試合の流れを見ながら、“こここうなったらあるかもしれないよ”、ベンチから(連絡が)来るよりも(先に)試合状況を見ながら、“こういうことをあり得るから、こういう準備をしておいてね”という感じの声がけをしていますね」と教えてくれた。
小野コーチと選手との意思疎通ができているからこそ、ブルペン陣が良いパフォーマンスを発揮しているのだろうかーー。
「そうなるようにこっちは声がけしているつもりなので、状況を見ながらどうしてもさされてしまうというか、さされてしまって自分の力が発揮できなかったり、体の準備ができていないままマウンドに上げることは避けたいと思って、早め早めに声がけをしています。その結果がみんなに浸透してきているところがあるのかなと思います」。
7月9日の日本ハム戦では3-2の9回に横山が締めれば、8月4日の楽天戦は5-3の9回に東條大樹がプロ初セーブ、10月1日の西武戦は守護神・益田が特例2023で一軍登録抹消となった中で3-2の9回に澤田がマウンドに上がりセーブを挙げた。プレッシャーのかかる勝ち試合の9回のポジションを託されても、きっちりと抑えてくるのも準備の積み重ねだ。
「最後に投げる人は特別なところがあるので、そこは前もって、1日の試合でも9回は誰がいくかわからないから、誰がきてもいいように気持ちと体の準備をしておいてほしいという声がけをしましたね。その中でみんないい登板をしてくれている。選手たちがいい準備をしてくれている結果がそのまま出ているのかなと思います」。
小野コーチの中で、声がけのタイミング、選手にこういうことを伝えようという決め事などがあるのだろうかーー。
「その辺は年間通してやっていく中で、時々というかベンチの思惑と違う時もあるんですけど、試合の状況をとにかく見ながら、こういう時には誰が準備したほうがいいのかなというのを見極めながら。その声がけの中で選手たちが自分があるのかもしれないって、みんながみんな体を動かしたりしてくれている。そこら辺は僕が言わずに、選手間で言い合いながらやってくれている。それもいい効果が出ているのかなと思います」。
負けられない戦いが続く中で、ブルペン陣の出来不出来が勝敗に大きく関係してくる。残りは3試合。選手たちがマウンドで結果を残すため、小野コーチがブルペンで最高の声がけをしてくれるはずだ。
取材・文=岩下雄太