館山氏「相手ピッチャーも警戒しますからね」
ロッテは7日、本拠地でのオリックス戦に1-4で敗戦。他会場でソフトバンクと楽天が引き分けたため、残り1試合を残してソフトバンクのクライマックスシリーズ進出が確定。残る1つのイスはロッテと楽天の9日の直接対決の結果次第となった。
負けられない一戦を落としたロッテだったが、この日も存在感を発揮したのが「3番・左翼」で出場した石川慎吾だ。1点を先制された直後の1回裏、一死二塁のチャンスで山﨑福也からセンターに弾き返す同点の適時二塁打。6回の第3打席でもライトへの安打を放ち、4安打に終わったチームの中で一人で2安打と気を吐いた。
今季途中に巨人からトレードで加入した石川だが、ここまで44試合の出場で打率.343という好成績をマーク。9月30日の西武戦では代打でサヨナラ打、10月2日の同じく西武戦では先制された直後に試合をひっくり返す逆転2ランを放つなど、最終盤に来てその存在感が日に日に高まっている。
7日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも、プロ12年目・30歳の働きぶりが話題に。解説者の谷繁元信氏は「左投手用の切り札という感じですが、右投手相手でも3割くらい打っているんですよね(.297)」と今季の充実ぶりに言及し、「いま状態が良いので、9日の最終戦・楽天戦も投手の左右に関係なく使ってもいい選手じゃないかなと」と“最終決戦”のキーマンとして石川の存在を強調した。
また、同じく番組に出演した館山昌平氏も「シーズン終盤まで良い状態を保って、こうして率も残しているとなると相手ピッチャーも警戒しますからね」と投手目線からノッている選手の厄介さについてコメント。「しかも3番だと、出してしまうとランナーを置いた状態でポランコ選手ということになりますから、攻撃も厚くなりますよね」と付け加え、石川の好調ぶりが良い攻撃に直結すると解説した。
勝てばCS進出が決まる大一番。“ダイナマイト慎吾”はロッテに歓喜をもたらす使者となるか、9日の今季最終戦・楽天戦も背番号50から目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』