ロッテ・小島和哉 (C)Kyodo News

 「しっかりしなきゃという気持ちがだいぶありますけど、歯がゆいこの2ヶ月くらい過ごしているので、なんか自分にとても腹が立っている。チャンスをたくさんくださっているので、なんとか期待に応えられるようなピッチングができたらなと。早く活躍できるに越したことがない。そのための準備はしてます」。

 今季開幕投手を務めたロッテ・小島和哉は8月上旬、なかなか本来の投球ができない中で、状態を取り戻そうと必死にもがいていた。交流戦前まで5勝1敗、防御率1.88と安定した投球を披露していたが、6月の月間防御率8.50、7月の月間防御率5.66と苦しんでいた。

 8月13日の西武戦で6回を無失点に抑え、5月24日以来となる白星。1つの勝利で心理面でも変わってくる。「去年は勝ちを意識したらすごく苦しかった。今年は意識していなかったですけど、最近は自分の勝ちというよりか、チームが勝てば内容が悪くてもそこは反省して、次に活かせればという発想に切り替えました。いいピッチングをして勝てなかったら悔しいですが、多少打たれても勝てばいいやと割り切れる気持ちになってきています」。この勝利をきっかけに自身3連勝。

 8月以降は中5日で先発した9月25日のソフトバンク戦こそ7回途中7失点で敗戦投手となったが、10試合・67イニングを投げて、5勝3敗、防御率2.69で、10試合中8試合でクオリティスタート(6回以上3自責点以内)を達成した。

 勝利しなければCSが出場できないという大事な一戦となった10月10日の4位・楽天戦にも先発を任された。初回に一死満塁のピンチを招くも、岡島豪郎を遊併で切り抜け、ガッツポーズ。

 これまでどちらかといえばポーカーフェイスで投げることの多かった小島だが、夏場以降は感情を表に出すことが多い。その理由について8月23日の取材で「いつもは(感情を表に)出すような感じではないんですけど、ちょっとでもチームに勢いがつくようにはどうしたらいいかなとか、色々考えています。ただ僕が“よっしゃ!”というだけで、勢いがつくわけではないですが、自分の心も素直な感じを出した方があまりストレスがかからないというか、いいものはいいし、悪いものは悪いと思うので、全部完璧を求めすぎないようにと思っています」と教えてくれた。

 2回以降も毎回走者を背負いながらもスコアボードに0を刻み、2-0の4回二死三塁で太田光を空振り三振に仕留めた後も拳を握った。小島はこの大一番で7回、6安打、無失点に抑え自身2度目の二桁10勝目を手にし、確かに成長した姿を見せた。

◆ 則本よりも長いイニングを投げる

 成長でいえば、この大事な一戦で楽天先発・則本昂大よりも1イニング長く投げたことだ。

 振り返れば、新人時代の19年、楽天とCS進出を争っていた9月19日の楽天戦(ZOZOマリン)で則本と投げ合い、小島は5回3安打1失点だったのに対し、則本は8回無失点、試合もロッテが0-2で敗れた。この試合が直接CS進出に影響したわけではないが、結果的に同年は3位・楽天、4位・ロッテとなりCS出場を逃した。

 19年当時小島は「自分にとって全ていい経験ですけど、特にCS出る、出ないの一番大事な試合を任せてもらったので、すごい勉強になりました」と話しながらも、「相手が則本さんですし、何回か試合をやっても1点差のゲームになると思ったので、そういう意味ではそこで5回までしか投げられなかった自分と、8回まで投げた則本さんの差がすごい感じました」と課題を感じていた。

 その後も何度も則本と投げ合い、今季は5度も投げあったが、そのうち小島が則本より長いイニングを投げたのが8月20日の試合と10月10日の2試合。それでも、この大一番で則本よりも長くマウンドに立ち、さらにチームを勝利に導いたのは成長の証。

 小島は先発投手として、長いイニングを投げることにこだわってきた。今季で3年連続規定投球回に到達。怪我なく投げ続けられることに「ケアだったり、あとは丈夫に育ててくれた親に感謝です」と話したが、規定投球回達成には「1年間働くことが先発の仕事だと思うので、規定にいったから満足というのは全くないです」とキッパリ。

 新人時代から指導してきた小野晋吾投手コーチは「去年苦しい中で投げてなかなか勝ちがつかなかったことを経験しているので、気持ちの強さを去年の経験でいかされている。自覚、やらなきゃいけないと思って常にやってくれている。成長はすごく感じますね」と、目を細める。

 3年連続規定投球回にも達し、大事な一戦に気負うことなく投げ、本当に頼もしい存在になってきた。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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