土壇場で出た起死回生の一打
ロッテがソフトバンク相手に劇的なサヨナラ勝ちを決め、2年ぶりのCSファイナルステージ進出を果たした。
スコアレスで延長に突入した10回、5番手の澤村拓一が周東佑京のタイムリーなどで3失点。絶体絶命の危機に直面したがその裏、ソフトバンクの7番手・津森宥紀から先頭の代打・角中勝也がセンター前、荻野貴司が三塁内野安打でチャンスを広げると、藤岡裕大が値千金の3ランで一気に同点。さらに2死から岡大海がレフト前ヒットを放ち、最後は安田尚憲が右中間への二塁打で岡が生還し逆転サヨナラを決めた。
16日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した笘篠賢治氏は「最後まで諦めずに角中が10球粘ってヒットという部分から、後ろへ後ろへとみんなの気持ちが、ファンの皆さんや今シーズン引退されるウグイス嬢の谷保さん、こういった力も大きかったと思います」と逆転への足がかりを振り返ると、谷沢健一氏も「みんなで一緒になって藤岡の背中を押して、まさかまさかの同点3ラン」と興奮気味にコメントした。
最後の安田のサヨナラ打に、MCを努めた谷繁元信氏は「2ボール1ストライクから、この前がチェンジアップかスライダーなんですよ。ストレート1本で振りに行ったらすかされて、次どうするかと思ったらやっぱり真っ直ぐで。しっかり捉えましたね」と元名キャッチャーらしく配球を分析しながら殊勲打を称えていた。
勢いの付いたロッテが、王者オリックスにどのような戦いを見せるのか。ファイナルステージも見逃せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』