「抜群のキャッチャー」と大絶賛
阪神は20日、本拠地・甲子園で行われた「2023 JERA クライマックスシリーズ セ」の広島戦に4-2で逆転勝利。優勝アドバンテージを含めた対戦成績を4勝0敗とし、圧巻の強さを見せて日本シリーズ進出を決めた。
直近の2戦に続いて先制点こそ奪われたものの、4回にシェルドン・ノイジーと坂本誠志郎の連続適時打が飛び出してすぐさま逆転に成功すると、同点とされて迎えた6回にも坂本が勝ち越しの適時打を放ち、これが決勝点となった。
試合後に発表されたクライマックスシリーズのMVPは木浪聖也に譲ったものの、3試合いずれも投手陣を好リードして接戦に持ち込み、第3戦では2安打・2打点とバットでも活躍を見せた坂本の貢献度を称える声も数多く挙がった。
20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の大矢明彦氏も「梅野(隆太郎)が故障して、坂本がほぼ一人でゲームを賄っているんですが、やっぱり打つ方よりも守る方ですよね。投手への気配りや、サインを出すタイミングを変えてみたり、相手のランナーに対する注意力。そういった細かいところが本当によくできるキャッチャー」と元捕手の目線から強みを強調。
この日の試合の中でも、2番手・桐敷拓馬とのやりとりに着目しながら、「スライダー、スライダーでボールが続いたところでマウンドに行って間をとって、その後に真っすぐ、真っすぐで行かせたんですよね」と気になったポイントを指摘。「ピッチャーはこういう舞台で同点から1点リードに変わったりすると、気持ちが若干変わってきちゃうんですよ。そこで間を取りながら、上手にバッターに気持ちを向かわせながら投げさせていた」と続け、“気遣い”が垣間見えたシーンに触れながら「守る方では抜群のキャッチャーです」と褒めちぎった。
試合後の監督インタビューでも、「打つのは期待してないんですけど……」といじられながらも、指揮官から直々にその働きぶりを褒められた8年目・29歳。日本シリーズでも、守りはもちろん打撃での奮闘にも期待がかかる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』