【ア・リーグ優勝決定シリーズ第5戦】
● レンジャーズ 4 － 5 アストロズ ○
＜現地時間10月20日　グローブライフ・フィールド＞

　ア・リーグ優勝決定シリーズ第5戦が20日（日本時間21日）に行われ、敵地で3連勝したアストロズが3年連続のア・リーグ制覇に王手。対するレンジャーズは本拠地で3連敗を喫し、通算2勝3敗でシリーズ敗退の危機を迎えた。

　レンジャーズは1－2と1点ビハインドで迎えた6回裏、一死一、三塁で4番・ガルシアが逆転3ランを左中間席へ。主砲の一撃で4－2と試合をひっくり返し、グローブライフ・フィールドは熱狂に包まれた。

　2点リードの8回裏は無死一塁で、前の打席で3ランを放ったガルシアが死球。アストロズ3番手・アブレイユの初球98.9マイル（約159キロ）が左腕付近を直撃した。激昂したガルシアは即座に捕手のマルドナドに詰め寄ると、両軍ベンチから選手が飛び出し小競り合いに発展。試合は12分間中断し、球審はアストロズのアブレイユとベイカー監督、そしてガルシアに退場を命じた。

　レンジャーズはこの死球で無死一、二塁の好機を迎えたが、後続が倒れ追加点を奪えず。すると2点リードのまま迎えた直後の9回表、8回途中から登板していた守護神・ルクラークが無死一、二塁のピンチを招き、1番・アルテューベに逆転3ランを浴びた。

　その裏、レンジャーズも無死一、二塁の好機を作ったが、こちらは1番・セミエンが遊直、2番・シーガーは中飛に倒れるなど無得点。まさかの大逆転負けにレンジャーズファンは沈黙し、涙を浮かべる少年ファンの姿も映し出された。

　レンジャーズは敵地で2連勝して本拠地に戻ってきたが、痛恨の3連敗でシリーズ敗退の崖っぷち。今季はレギュラーシーズンでもアストロズにホームで1勝6敗と大きく負け越しており、今シリーズの3連敗で悪夢の10戦9敗。それでも、再び第6戦以降の舞台となるアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークでは先の2連勝含め5勝3敗と分が良く、敵地で巻き返せるか注目が集まる。