26日に『2023年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD』が開催される。煙山光紀アナウンサーがニッポン放送のドラフト中継でもおなじみの野球ライターの菊地高広さんに、今年のドラフトの目玉選手について伺った。最終回となる今回は今年のドラフトの隠し球的存在の選手について。

「ダントツに将来性を買っている」

（取材日＝2023年10月13日）

煙山アナ「昔のメモが出てきて、そこに宇田川投手の名前が書いてあって、まだムラがあるが千賀タイプ、化け物と書いています」


菊地さん「こんなに早く活躍するとは思わなかったですね。オリックスがすごいですね。当時の宇田川投手を見た人ならみんな夢を見るというか、10球に1球ストライクが入る。10球中9球こないので、これはちょっと一か八かでロマンがあるよねと。オリックスの育成力はすごいですね」

煙山アナ「そう言う意味で気になっている選手は」

菊地さん「ダントツで数日前に記事を書いてしまったのですが、愛媛に聖カタリナ学園高校の河内康介君という右ピッチャー。僕はこのピッチャーをダントツに将来性を買っているピッチャーです。将来的に藤川球児さんみたいになったら最高だなと。とにかくストレートに魅力があります。細身で高身長のピッチャーらしい体型で、すごくしなやかにバランスの良いフォームをしているんですけど、最後指先にバチっとかかるんですよね。そこからかかったボールが漫画みたいに下からグインと押し上げるボールを投げている。この前取材に愛媛まで行ってきたんですけど、取材中、ビビビッと脳天まで痺れている、ずっとそんな感じで。本人に聞いたら、下位指名か育成でもプロにいきたいです。いやいや君はそんなレベルじゃないよと、本当にすごいからとずっと言っていて。（将来）すごい選手になったら祝杯をあげようよくらいのことを彼と約束してきました」

煙山アナ「スカウトの人も同じように思っている方がいるかもしれないですね。でも1位、2位ぐらいには、いきにくい感じで残ってくれみたいな感じなんですかね」

菊地さん「見る人が見たら多分これはすごいと思うので、サプライズ上位指名があっても不思議ではない。彼が何位で指名されるかこのドラフトで一番楽しみにしているんですよ。夏は愛媛ベスト4まで行きましたが、（チームの）不祥事とかで全然実績が夏までなかった。春の練習試合でこの夏の甲子園で徳島商業の森くんが話題になりましたが、彼と投げ合ってほとんど互角のピッチングをして、そこでスカウトの名前が知れ渡ったみたいな。一般的な高校野球ファンの中ではあまり知名度がないピッチャーですね」

　いよいよ本日17時に運命のプロ野球ドラフト会議が開催される。投手が豊作と言われるドラフトの中で、単独指名、あるいは注目野手の1本釣りなど、各球団どのような駆け引きがあるのかも注目だ。

（ニッポン放送ショウアップナイター）