現状維持でサイン
昨年のドラ1捕手・松尾汐恩が初めての契約更改に臨み「現状維持という形になりました」と推定1100万円でサインしたと明かした。
高卒でプロの世界に飛び込んだ一年目は「最初はうまく行かなかったことが非常に多かった中でのシーズンスタートだった」と苦しんだ面もあったとしながら「一年を通してみたら成長できた部分も多かったと思うので、実りのある一年にはなったのではないかと感じています」と自己評価。
「キャッチャーとしての要素は全体的に成長できた。配球面でもそうですし技術的にも自分の知識も一年通して色々な人に助けてもらいながらできたので、成長できた部分は多かったかなと思います」と満足げな表情を見せた。
6月に一度一軍に昇格したが、今シーズンは主にファームで研鑽を積み、104試合で打率.277、ホームラン7、51打点と数字も残したが「シーズン通して見てみると、結果としては自分の思い通りに行けた部分もあった。最初の方はスコアもあまり良くなかったんですけれども、後半になるに連れて段々自分の思うようなスコアになってきた」と自分でも成長を実感。しかし「月で見てみると波が結構でてしまったこともあったので、自分としては一つ反省かなと感じています」と課題にも向き合う姿勢を見せた。
現在はフェニックス・リーグに参加中で「色んなピッチャーと組んで行く中で自分の知識、引き出しを多く持とうというテーマを持っている」と取り組みを明かし「まずはキャッチャーとして先輩方を超えていかないと、これから先に行けないと思っているので、まずはしっかり先輩方の姿を見て、自分も成長していきたいなと思っています」とチーム内競争を勝ち抜くとした。
来季には「まずは一軍に上がって結果を出すというのが、一つの目標になっています」と野望も明らかにした松尾汐恩。走攻守揃ったニュータイプキャッチャーになるために、いまは直向きに努力を積み重ねていく。
取材・文=萩原孝弘