ニュース 2023.10.24. 07:37

最優秀中継ぎ投手、チームメイトにアドバイスと欠かせない存在のロッテ・ペルドモ

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昨季はロッテでプレーしていたペルドモ (C)Kyodo News
 「嬉しいよ!チームの勝利の為に1年間腕を振り続けた結果さ!マリーンズファン、チームの皆に感謝したいね!」。

 ロッテのルイス・ペルドモは加入1年目の今季、守護神・益田直也に繋ぐセットアッパーとしてリーグ最多の42ホールドポイントをマークし、球団では2008の川﨑雄介さん以来の最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。

 ペルドモは3月4日に行われた入団会見で「こんにちは、はじめまして、ペルドモです」と日本語で挨拶。日本で活躍するために必要なことについて「まず日本の野球、日本に慣れることが大事だと思っています。自分のプランに従ってゴロをしっかり取っていければ、成功できると思っています」と力強く語った。

 3月8日の日本ハムとのオープン戦で来日初登板を果たすと、オープン戦で6試合・6回2/3を投げ1失点に抑え、開幕一軍を掴む。来日初登板となった4月1日のソフトバンク戦は、0-3の6回とビハインドの場面でのマウンド。簡単に2アウトとしたが、近藤健介、柳田悠岐、栗原陵矢に3連打を浴び2失点。ホロ苦い日本デビューとなった。

 続く4月4日の日本ハム戦では、6-4の7回、来日初めて勝ちパターンで登板すると三者凡退に抑え、来日初ホールドを記録。この試合から6試合連続無失点に抑え、「監督が自分のことを信頼してくれて投げさせてもらっていると思っているので、その機会を大事に投げています」と、主に勝ち試合の7回を任されるようになった。4月18日の日本ハム戦から5月18日のオリックス戦にかけて、08年に記録した川﨑雄介さん(08年7月3日の楽天戦〜同年7月28日の楽天戦)と並ぶ球団タイ記録となる12試合連続ホールドポイントをマーク。

 5月6日に取材した時には、「早めに(日本の野球に)アジャストできたと思いますし、慣れてきたと思います。そのおかげで良い投球、自分の良いパフォーマンスが出せています」と話し、「シンカーもすごい持ち味だと思っていますし、そこでファウルでカウントを作ってチェンジアップで空振りをとってというのが投球スタイルで、今のところよく続けられています」と自己分析していた。

 守護神・益田がベンチ外だった5月21日の楽天戦では、来日後初めてセーブシチュエーションの6-4の9回に登板し、1回を無失点に抑えて来日初セーブを挙げるなど、5月は月間10試合・10イニングを投げ、9ホールド1セーブ、防御率0.90と抜群の安定感を誇った。

 6月5日の阪神戦からは勝ち試合の8回を担当するようになり、前半戦終了時点でリーグトップの28ホールド、「この機会をとても満足していますし、感謝しています。充分楽しんで、一生懸命頑張ります」と監督選抜でオールスターにも選出された。

 前半戦を34試合、1勝1敗28ホールド1セーブ、防御率1.67と好成績で終えた要因に「いつもポジティブに考えているのが要因かなと思いますし、健康で怪我なくここまで自分のプレーを出せているから、ここまで良いピッチングができていると思います」と振り返った。

 前半戦終了時点で「ホールド数についても残りのシーズンでもっと増やしていきたいと思っていますし、自分の投球に関してももっと良くなるべきことがあると思うので、そこはよくしていきたいと思います」と意気込み、21年に清水昇(ヤクルト)が記録したNPB記録の50ホールドへの期待が高まった。

 オールスター明けの7月30日のソフトバンク戦で2失点すると、8月5日の楽天戦では5-4の8回に登板するも島内宏明、小深田大翔、辰己涼介に適時打を浴び3失点で敗戦投手になるなど、後半はやや不安定な投球も目立った。それでも、9月は一軍登録抹消された時期もあったが、5試合、3ホールド、防御率0.00。

 昨季リリーフ陣を支えた東條大樹、小野郁が不在にする時間が長かった中で、53試合、1勝3敗41ホールド1セーブ、防御率2.13の成績を残したペルドモをはじめ西村天裕、坂本光士郎の存在は大きかった。

 投球面だけでなく、チームメイトにも球種や握り方を教え、投手陣に好影響をもたらした。小島和哉は「種市、ペルドモさんとかにスライダーを教わってからすごくいい感じで投げられています」と、夏場以降縦のスライダーで空振りを奪うシーンが増えた。種市篤暉もペルドモとキャッチボールをした時に「ツーシームを教わりました。ペルドモは特殊というかすごいツーシームを投げているので、そんなに簡単に投げられないですけど」と、ツーシームを教わった。

 最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、チームメイトにも積極的にアドバイスを送るなど、間違いなく今季チームに欠かせない存在だった。

取材・文=岩下雄太

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