ニュース 2023.10.24. 15:18

井端ジャパン、新たな伝説の幕開けへ 4番明言の牧には「彼しかいない」と期待を語る

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侍ジャパン・井端弘和新監督 (C) Kyodo News

「次のWBCで優勝を狙えるチームにしていきたい」


 侍ジャパンの井端弘和監督が24日、「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」のメンバーを発表。チーム編成の狙いや戦いに向けた抱負を語った。

 来月11月16日(木)から19日(日)の4日間に渡り開催される「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」。今大会では韓国、オーストラリア、チャイニーズ・タイペイの3カ国を東京ドームに迎えてトーナメント形式で優勝を争う。

 自身初のA代表を率いる事になった井端氏だが、本大会に向けては「アンダー世代で台湾、韓国も非常に強いですし、前回のプレミアでもオーストラリアには接戦の末になんとか勝ったという所ですごく強豪揃いだと思いますので、気の抜いた戦いは一切できないなと思っています」と気を引き締めるコメント。

 また大会の位置づけとして若手の台頭を促す狙いを語り、「今回春にWBCで日本が優勝しました。その時のメンバーでは今後も勝てないんじゃないかなって言う所である程度若返る大会でのアジアチャンピオンシップに行う選手が躍動して、さらに国際試合の経験を積んで次のWBCで優勝を狙えるチームにしていきたい」と世代交代を強く意識した発言を残した。

 発表された選手の多くがA代表初選出とフレッシュな顔ぶれが並んだものの、その中でも投打の柱としては西武・今井達也とヤクルト・田口麗斗、さらにDeNAの牧秀悟の名前をプッシュ。

 今季自身初の二桁勝利を挙げた今井については「もっと上を目指せるピッチャーかな」とさらなる進化を期待し、ヤクルトの守護神としてリーグ2位の33セーブを挙げた田口にも「若いピッチャーがなかなか抑えの経験がいない中で選びました」と守護神起用を見込んだ選出の意図を語った。

 また同じく4番起用を明言した牧については「彼しかいないと思って選びました」と絶大な信頼を語った他、「私も若い頃に国際試合に出たんですけど、何も分からない、周りも分からないという所でかなり苦労した経験があるので、その辺で1人は絶対に呼びたかったので牧選手が快く引き受けてくれたのですごくありがたかった」と自身の経験を踏まえつつ精神的支柱としての期待を語った。

 WBC2023でアメリカを下し優勝を勝ち取った日本。投打でスターが躍動し世界一を勝ち取ったものの、井端監督の目にはすでに次のステージへの道筋を映し出している。

 新たなスターの発掘へ、新生侍ジャパン最初の第一歩がもうすぐ始まろうとしている。
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