ニュース 2023.10.28. 20:00

早大が逆転サヨナラ勝ちでリーグ優勝に王手 スタメン落ちの小澤周平が代打で殊勲打「狙っていました」

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早大・小澤周平内野手(左)、尾瀬雄大外野手[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・秋季リーグ戦】
○ 早大 3X - 2 慶大 ●
(28日・神宮)

 早大は逆転を許した直後の最終回の攻撃で、代打・小澤周平内野手(2年・健大高崎)が決勝打を放ち、劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた。

 早大ナインが一斉に一塁ベンチから飛び出した。2−2の同点で迎えた9回二死満塁で代打・小澤が快音を響かせ、スコアボードに「2X」を刻んだ。「金森さんの「センター前でいい」という声が聞こえたので、どんな当たりでもいいからセンター前に落としてやろうと思って、初球から振っていきました。真っすぐで来るだろうと思ったので、狙っていました」。狙い通りの一振りで試合を決めると、ものすごい勢いで駆け寄ってきたチームメートにもみくちゃにされ、「何があったかよくわからなかった」。それでも「本当にうれしかったです」と勝利を噛み締めた。

 悔しさをバットに乗せた。今季は開幕カードの東大戦で2戦連続のマルチ安打と好スタートを切るも、以降6戦でわずか1安打と打棒を発揮できず。法大2回戦でスタメン落ち、この日もスタメンを外れた。「今日はスタメンを外れるだろうなと思っていたんですけど、いつでも行ける準備はしていました」と巡ってきたチャンスをしっかりモノにした。小宮山悟監督は「外丸との相性を見て」と小澤ではなく、田村をスタメンに起用した意図を説明。しかし「明日は小澤で行きます」と背番号35の活躍ぶりを高く評価した。

 華の早慶戦で初戦を勝ち切り、これで6季ぶりのリーグ優勝に王手をかけた。「全力でプレーをして、優勝を掴みたい」と小澤。早慶戦2連勝で、天皇杯奪還を狙う。

取材・文=灰原万由
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