【東京六大学野球・秋季リーグ戦】
○ 慶大 4 - 0 早大 ●
(29日・神宮)
慶大は敗れればV逸が決まる大一番で早大に完封勝ちを収め、雪辱を果たして1勝1敗のタイに持ち込んだ。2番手で登板した谷村然投手(4年・桐光学園)は3回無失点の好リリーフを披露し、試合を締めた。
若き血滾る、エンジン全開の投球で前日の悪夢を払拭。谷村の魂の咆哮が、神宮球場に何度も響き渡った。マウンドに上がった7回はわずか7球で3者凡退に打ち取るも、8回は安打と四球で無死一・二塁とピンチを招いた。代打・梅村を左飛に仕留めて一死、続く尾瀬の三ゴロが進塁打となり二死二・三塁としたが、最後は代打・岡西を131キロの変化球で空振り三振斬り。前日は9回から登板するも、1点のリードを守りきれず屈辱のサヨナラ負け。一夜明け、すぐさまリベンジの機会が巡ってくると、本来の力を出しきれずに終わった悔しさを見事な投球で晴らしてみせた。
意地を見せた右腕は、最終回もスコアボードに「0」を刻んでゲームセット。7回以降を谷村に託した堀井哲也監督は「昨日の試合後、ここまで谷村で何試合も勝ってきたと選手にも話した。本来の力はこんなものじゃないだろうと、機会があれば投げさせようと思っていた。今まで谷村で締めてきたので託しました」。シーズン前半はカード2回戦の先発、後半からはリリーフに回るなど難しい役割を難なく全うしてきた4年生右腕を責めることは一切なく、変わらぬ信頼を口にした。
その期待に見事な投球で応え、勝利に貢献した背番号11。その背中は大きく、頼もしさも日に日に増している。やはり谷村の活躍は、4季ぶりのリーグ優勝を目指すチームにとって必要不可欠だ。
取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
○ 慶大 4 - 0 早大 ●
(29日・神宮)
慶大は敗れればV逸が決まる大一番で早大に完封勝ちを収め、雪辱を果たして1勝1敗のタイに持ち込んだ。2番手で登板した谷村然投手(4年・桐光学園)は3回無失点の好リリーフを披露し、試合を締めた。
若き血滾る、エンジン全開の投球で前日の悪夢を払拭。谷村の魂の咆哮が、神宮球場に何度も響き渡った。マウンドに上がった7回はわずか7球で3者凡退に打ち取るも、8回は安打と四球で無死一・二塁とピンチを招いた。代打・梅村を左飛に仕留めて一死、続く尾瀬の三ゴロが進塁打となり二死二・三塁としたが、最後は代打・岡西を131キロの変化球で空振り三振斬り。前日は9回から登板するも、1点のリードを守りきれず屈辱のサヨナラ負け。一夜明け、すぐさまリベンジの機会が巡ってくると、本来の力を出しきれずに終わった悔しさを見事な投球で晴らしてみせた。
意地を見せた右腕は、最終回もスコアボードに「0」を刻んでゲームセット。7回以降を谷村に託した堀井哲也監督は「昨日の試合後、ここまで谷村で何試合も勝ってきたと選手にも話した。本来の力はこんなものじゃないだろうと、機会があれば投げさせようと思っていた。今まで谷村で締めてきたので託しました」。シーズン前半はカード2回戦の先発、後半からはリリーフに回るなど難しい役割を難なく全うしてきた4年生右腕を責めることは一切なく、変わらぬ信頼を口にした。
その期待に見事な投球で応え、勝利に貢献した背番号11。その背中は大きく、頼もしさも日に日に増している。やはり谷村の活躍は、4季ぶりのリーグ優勝を目指すチームにとって必要不可欠だ。
取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)