日本史上最強の呼び声も…完全無欠の大エース
オリックスの山本由伸投手(25)が30日、3年連続となる沢村賞を受賞した。3年連続の受賞はパ・リーグでは初となり、プロ野球史を遡っても故金田正一氏が1956~58年に受賞して以来の快挙となった。
前シーズンでNPB史上初の2年連続投手四冠を達成した山本だったが、今季も開幕前から侍ジャパンに選出されWBC2023で金メダルを受賞すると、シーズンに入っても勢いをそのまま前半戦から驚異のハイペースで白星を量産する。
5年連続5度目のオールスターにプラスワン投票で選出され、後半戦に入ってもその投球に一切の陰りを見せず、9月9日のロッテ戦では戦後初となる2年連続のノーヒットノーランを達成するなど並み居る打者を圧倒。
最終的に16勝6敗、防御率1.21、勝率.727、奪三振169という成績で最優秀防御率、最多勝、最高勝率、最多奪三振のタイトルを総ナメに。自身の記録を塗り替える3年連続投手四冠を達成し、オリックスのリーグ3連覇の原動力として君臨した。
▼ 受賞コメント
一年を通してがんばってきたことを評価していただいたということだと思いますので、とても嬉しいですね。今まで活躍してこられた大先輩に選んでいただける唯一の賞なので、そういった偉大な先輩方に選んでいただけるのはやっぱり嬉しいですし、もっともっと努力を重ねていきたいと心から思っています。いいピッチングが出来た試合は去年よりもいいボールになっていると思いますが、まだまだ全試合でそういった投球ができているわけではないので、反省する点はたくさんあります。またがんばらなければいけないなと、そういう気持ちですね。(日本シリーズ、残りの試合に向けて)チーム一丸となって、みんなで日本一を目指していますので、その一人として全力でがんばりたいと思います。