ニュース 2023.11.01. 06:00

ソフトバンク3位・廣瀬隆太が華の早慶戦で通算20号2ラン!阪神・岡田彰布監督に並ぶ歴代4位タイ

無断転載禁止
慶大・廣瀬隆太主将[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・秋季リーグ戦】
○ 慶大 5 - 3 早大 ●
(30日・神宮)

 慶大が早慶戦第3ラウンドで早大を下し、勝ち点5の完全優勝で4季ぶり40回目のリーグ制覇を成し遂げた。ソフトバンクから3位指名を受けた廣瀬隆太主将(4年・慶應)はリーグ通算20本目となる先制2ランを放つなど、2安打2打点の活躍でチームを頂点へと導いた。

 打った瞬間、確信した。打球を目で追いながら、廣瀬はゆっくりと走り出した。両軍無得点で迎えた3回無死一塁、初球の甘く入った直球を完璧に仕留め、打球は左翼ポール際へ吸い込まれた。相手エース・加藤も顔を歪める完璧な一発に「加藤投手はコントロールが良くて、1試合に1球来るか来ないかの甘い球を一発で仕留められたのが良かった。なかなかチームに貢献できていなかった中で、最後はホームラン打って貢献できたのでホッとしました」。仲間の活躍に笑顔がはじけた瞬間はあっても、これまで自身のプレーで頬を緩めることはほとんどなかった廣瀬だが、リーグ優勝がかかった試合での先制弾には思わず笑みがこぼれた。

 これぞ廣瀬という、豪快な一発は節目のリーグ通算20号。阪神・岡田彰布監督に並ぶ歴代4位タイとなり「偉大な方と肩を並べられたのは光栄。下級生の頃から出させてもらったので、積み重ねでホームラン打つことができた。ほんとに嬉しいです」と喜びを口にした。

 初戦に敗れた直後、自身の本塁打の記録について問われると「自分がホームランを打って勝つことが一番いい形かもしれないですけど、今はそうじゃない。何とかどんな形でもいいので勝ちたいです」と勝利だけを追い求めていた廣瀬だが、この日は今季2本目となる一発で勝利に大きく貢献した。次に目指すは4年ぶりとなる明治神宮大会優勝。「日本一というのもチームの目標としてやってきたので、変わらずにもう一度頑張りたい」と背番号10。明治神宮大会でも有終のアーチを描き、チームを日本一へと導いてみせる。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西