松川、守備は「下半身の使い方を強化していきたい」
ロッテの秋季練習が3日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
プロ1年目の昨季一軍フル帯同し76試合に出場したが、今季は9試合の出場にとどまった松川虎生は「悔しい日々になりましたけど、4月に初めて二軍に落ちて、いい経験をすごくさせてもらいましたし、最後に一軍に戻ってきて試合に出てということができました。すごくいい期間だったと思いますし、二軍にいたからこそいい経験もあったと思うので、そこはすごく良かったのかなと思います」と今季を振り返った。
秋季練習での打撃練習では、飛距離、強い当たりが増えた印象だ。松川は「強く振るということは大事だと思います。左足のつくタイミングを大事にしながら、とにかく強く振ることだけを意識してやっています」と話した。
守備では「スローイングが課題だと思うので、安定したところに投げられるために足の使い方だったり、ミットの使い方を意識してやっていきたいですし、下半身の使い方を強化していきたいと思います」と語った。
小川「今は追い込める時期」
今季代走、守備固めを中心に52試合に出場した小川龍成はこの秋、課題である打撃力を向上させるためにバットを振り込んでいる。
一軍では打率.150だったが、ファームでは7月に月間打率.338(65-22)をマークするなど、打率.279。一軍の投手と対戦する中で、「真っ直ぐが強いというのを一番感じていたので、甘い球を打ちにいってもファウルになったりとか、ファウルしにいっても空振りしてしまったりというのがあった。その強い真っ直ぐに振りまけない強いスイングをこの冬、オフでやっていきたいと思います」と“強い真っ直ぐ”を打つことをテーマに掲げている。
「今の時期は追い込める時期だと思うので、バットを振る量を意識して、股割りティーをやったり外で打てる時間が多い。振る量、質の部分をこだわってやっていきたいなと思います」。
来季は「レギュラーを掴めるように、スタメンで出られるようにというのは毎年目標にしている。この3年間レギュラー定着できなかったので、引き続き来年以降もスタメンにこだわってやっていきたいと思います」と決意を述べた。
種市「いろいろ試してやっています」
今季プロ入り後シーズン自己最多となる10勝を挙げた種市篤暉は、秋季練習では肩肘を休ませるため、短い距離でのキャッチボールとなっている。それでもこの日は「色々試しながら、テイクバックとかも色々試してやっています」と、キャッチボールの序盤、左足の使い方がいつもと違ったり、と本人が話すように試しながら投げていた。
フォークについても、今季は握りを浅くしたりしてい時期もあったが、「今は落ちていてもスーッと落ちちゃうので、19年の時のようにボールが止まるイメージ(ストライクゾーンからボールゾーンにストンと落ちるフォーク)。そのころは130キロ前半から中盤くらいだったんですけど、今は142、3キロ。ハイブリッド型を作りたいんです」と、130キロ台、140キロ台のフォークを使い分けたいと考えている。
秋季練習だけでなく、このオフもどのように過ごすか、どういうトレーニングをしていくかを考えており、一冬を超えて進化した姿を見るのが今から楽しみだ。
取材・文=岩下雄太