植田「少しでもレベルアップできるように」
ロッテの秋季練習が13日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
「最後ホームランを打って終わるようにしています」。全体の打撃練習は、植田将太が最後本塁打を打って終わることが多い。その理由について植田は「その日のまとめじゃないですけど、一番良い形で打たないとホームランにならないと思うので、最後良い形で終えられるように意識してやっています」とのことだ。
植田は11月2日の取材でこの秋は「全体のレベルアップというか、まだまだやらなければいけないので、もっとスケールをアップできるようにやっていっています」と話していたが、改めて打撃面、守備面でレベルアップしたい部分について聞くと、打撃面では「今トレーニングとかいろいろして体が疲れている中での練習なんですけど、ちゃんと試合で打てるように意識してやっているところがありますね」とし、守備面では「一番はスローイング。まずは正確性を一番においてやっているのと、ボールの強さをしっかり投げられるようにというのをやっていますね」と語った。
今季は一軍での出場機会はプロ初出場を含む4試合あったが来季、一軍でのプレー機会を増やすためにも、このオフの過ごし方が非常に重要になってくる。
「この2カ月が大事だと思うので、少しでもレベルアップできるようにひたすら練習していきます」と決意を述べた。
小川「今は振れている」
小川龍成は打撃練習の時にセンターから反対方向にライナー性の打球を打つことが多いが、この日はマシンでの打撃練習の時にセンターから右方向の打球が多かった。
「そうですね、低めに設定していつも股割りティーをやっているみたいに拾うというイメージで。打球方向は特に意識していないんですけど、ストレートのタイミングでいって、拾うという感覚でやっていたので、そっち側の打球が多かったのかなと思います」。
打撃フォームもシーズン中に比べて、バットを肩に乗せて打っており、少し構えが変わったようにも見える。
「バットが耳元から出るのが理想なので、今はちょっと肩において打つようにしています。いろいろ試しながら、どういった軌道だったらライナーに一番良い入り方をするのかなというのを意識しています」。
自身が理想とする打球を打てているのだろうかーー。
「まだ(バットを)こうだしたら、こういう打球がいくというのを掴めていない。もっともっと振って、低いライナーを打てる感覚、バットの出し方をもっともっとやっていかないといけないなと思っています」。
また、秋季練習を含めてこのオフはバットを振り込んでいきたいとも11月3日の取材で話していた。振る量に関しては「意識的に振って、ライナーで打てる感覚を身につけることを意識しているので、今は振れているかなと思います」とのことだ。
「秋季練習はあと2日で終わるんですけど、来シーズンに向けてというところでは、秋の練習からオフシーズンで変わらない。今はコーチの方々がいるので、コーチの方にいろいろ教えてもらいながら、この秋やったことをそのままオフシーズン継続して繋げていけたらなと思います」。
小島「シーズンオフの練習にスッと入っていける」
今季3年連続規定投球回に到達し、2年ぶりに二桁勝利を挙げた小島和哉は、この秋季練習では和田毅(ソフトバンク)、今永昇太(DeNA)から投げない期間を作っているという話を聞き、意図的にキャッチボールする日を少なくしている。
この日は前日に続いて2日連続でのキャッチボール。短い距離ではあったが、気持ちいつもより長い時間のキャッチボールのように見えたが、「暖かったので。(指先の)感覚がなくなってないかなというくらいのキャッチボールでした」と振り返った。
ここまでの秋季練習については「休めるところは休めていますし、しっかり鍛えるような細かい部分も鍛えることができていると思います。このままシーズンオフの練習にスッと入っていけるかなと思います」と口にした。
取材・文=岩下雄太