福浦コーチ「しっかり自分の長所を考えて、伸ばして」
ロッテの秋季練習が15日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
福浦和也コーチは9日の取材で、選手たちに「振る時間がシーズン中はなかなかなかったので、若い選手は振る時間をとっている」と話していたが、振る量に関しては選手たちが考えてやっているとのこと。
この秋季練習で選手たちを取材していると、山口航輝が「今はセンターを中心に返すことをイメージして、コースに逆らわないように。全方向にホームランを打つためにやっていかないといけない」と話せば、平沢大河も「しっかりまずはライナーを打つことを心がけていますね。調子がいい時はセンター中心にライナーが打てている時。アウトになっている時はポップフライであったり、引っ掛けたゴロが多かったので、崩されながらでもライナーを打てるようなバッティング、強いライナーを目指してやっています」とセンターから反対方向を意識した打撃が目立つ。
福浦コーチは9日の取材で「今年の反省をいかして、自分で考えながらセンターから反対方向に打たないと率も残らないですし、シーズン中もそうですけど、引っ張りだけだときつい。自分で意識してやれるようにならないといけない。意識づけとして平沢大河、山口もそうですけど、やっているのだと思います」と説明していた。
また、植田将太はこの秋季練習中「一番良い形で打たないとホームランにならないと思うので、最後良い形で終えられるように意識してやっています」と本塁打を打って打撃練習を終えているが、福浦コーチによると「(植田が)決めていることなので、見守るしかないですね。強制することはないです。自分で考えてホームランで締めたいんじゃないですかね、いいじゃないですか」と、植田自身が決めて行っているようだ。
16日の秋季練習が終われば、チームでの練習は来年の春季キャンプとなる。福浦コーチは若手選手たちに、打撃面で課していることはあるのだろうかーー。
「長所を伸ばして欲しいと監督が言っていたので、しっかり自分の長所を考えて、伸ばして、あとはどういうふうに来年に向かって今年の反省を生かしてやれるかじゃないですか」。
「自分で考えてやる人もいれば、いろんなところに自主トレで勉強、引き出しを増やしたりとか、そういうところだと思いますね。春先にどう変わってくるか。このまま行く人もいれば、ころっと打ち方が変わる選手もいるかもしれないですし、僕はいいところと悪いところを見極めて、見ているのが仕事なのでね」。
中村稔弥「真っ直ぐも強いボールを高めに投げる意識」
中村稔弥は10月29日の取材で、この秋は「今年は真っ直ぐでファウルとかがシーズン通してあまり取れなかったので、そういう面でも筋力アップ、体力アップ、あとはより変化球がいきるために真っ直ぐが必要だと思うので、そこを変えていかないといけないなと思います」と話していた。
ピッチングについて15日の取材で中村稔は「トラックマンとか使って、真っ直ぐも強いボールを高めに投げる意識と、あとは真っ直ぐだけでなく、変化球の精度もより上げられるように試してやっています」とのことで、オフの自主トレも継続して取り組んでいく。
1年目のオフは「真っ直ぐの威力をもう少し出してやっていきたい」と力強いストレートを目指し取り組んだ結果、2年目の20年は球速がアップした。イメージとしては、20年と同じような意識なのだろうかーー。
「あの時は速いボールを投げるだけだったので、フォームとかも崩さないようにその中でキレの良いボールを投げて行けたらいいなと思います」。
その他には「オフは体の柔軟性が大事ですし、ランニングとかもしっかり落とさないように、投げる体力もつけていけるようにやっていきたいと思います」と教えてくれた。
取材・文=岩下雄太