怪我に悔い
桑原将志が契約更改を行い、現状維持の推定1億2000万円でサインした。12年目の今シーズンは132試合出場で打率.252、ホームラン7の結果に「規定打席には到達しましたけれどもスタメンじゃない時もありましたし」と満足はしていない様子で「例年になく春先良いスタートが切れたので今年は行けるかなと思ったのですけれども、怪我してからそのままズタズタと行ってしまった感じ。年間通してチームに貢献してナンボだと思うので、試合に出続けられなかったのは悔しかったです」と6月に左ふくらはぎの肉離れでの戦線離脱を悔やんだ。
その上で「今年もいろんなことを経験しましたので、自分の中でしっかりと教訓にしてやっていかないといけないなと思いました。新たな戦力、若手の台頭もあると思うので、もう一度危機感持ってもう一度やっていきたいなと思います」と決意表明。
現在は「まず戦う前にプロ野球選手として身体は大事だと思うし、身体をコントロールできないのであれば、プロとしてダメ」との思いから「今までは走り込みや振り込みなど原始的なトレーニングしかしていなかったのですが、トレーナーと話しして、それに向き合っています」と告白。「足首も硬いし股関節の機能もないので、大事な土台な部分をしっかりとしていきたい。怪我しないカラダ作りから入っていますので、伸びしろしかないです!」と強調し「強くバット振れるようにしたい。自分の中でもっともっと身体の出力的にも出ると思う」と目標を掲げていた。
切り込み隊長復帰へ
トップバッターへは「決めるのは僕じゃない」としながらも「色んな打順を打って経験しても1番を打ちたいというこだわりはあります」とキッパリ。「自分のスタイルで勝負するしかないと思う。不器用なのはわかっているので、不器用ながら勝負します。上位打線は誰でも打てる打順ではないと思うので、もう一度信頼を得て勝ち取っていきたい」と今年は激減した切り込み隊長の座の奪還へ目をギラつかせた背番号1。4年契約の3年目となる来季は、全試合出場でチームを優勝へ導く存在となる。
取材・文・写真 / 萩原孝弘