初代の栄冠に大魔神も笑顔
DeNAの東克樹が、セ・リーグ公式配信番組「JERAセ・リーグレジェンドLIVE」内の『JERAセ・リーグAWARD年間大賞』に選出されたことを受け、球団事務所にて授賞式が行われた。
会見に臨んだ東は「このような賞を頂き、大変嬉しく思っています。僕も一年間通して、波を少なくしっかり投げられたことで、こういった賞に選んで頂き、本当にありがたい気持ちでいっぱいです」と第一声。
続いてプレゼンターの佐々木主浩氏が「ほとんど全員が(東)で決まりだろうと」と今シーズン16勝3敗、防御率1.98の数字を残し、最多勝と最高勝率の2冠王となったことで、圧倒的な支持を得たと説明した。また「月間(MVP)でも(チャンスが)あったのですけど、なかなかベイスターズの選手が取れなくて。最後の最後にベイスターズの選手が取ってくれたことで、OBとして嬉しく思います」と喜んだ。
初代の大賞受賞者となったことに東は「配信をそわそわしながら見ていたので、選んでもらえて嬉しい気持ちでいっぱいです」と笑顔。すると佐々木氏が「見てたの!?(発言に)気をつけないといけないな」と驚きの表情を見せると「吉川(尚輝)さんにヒット打たれて負けた試合で『なんで勝負いったんだろう』と言われていたのもちゃんと覚えています」と東が切り返し、場内の笑いを誘っていた。
また佐々木氏は「やっぱり貯金の数ですよね。ベイスターズが3位になれたのは東の貯金のおかげ」とし「ほんとうに一年間波もなく投げられたと思います。安心して見ていられましたし、調子悪い時もあっただろうけど、それなりのピッチングができていた。それがエース」と称賛。
東も「ピンチでも落ち着いてマウンドに上がれていたと自分でも感じているので、これは継続してやってきいくべきかなと思っています。来年以降は軸になって、チームの顔になれるように意識してやっていきたいと思います」とすでに来季に視線は向いていた。
今シーズンは先発の核として大車輪の活躍を見せた左腕。大魔神の激励を胸に、来年以降絶対的なエースとして君臨してくれそうだ。
取材・文=萩原孝弘