初受賞の木浪は「肩だけじゃない」
日本野球機構(NPB)は10日、その年で最も守備で卓越した選手である「第52回 三井ゴールデン・グラブ賞」受賞者を発表。セ・リーグでは5部門で阪神から選出された。
ペナントを制した勢いそのままに日本シリーズでもオリックスを死闘の末に打ち破った今季の阪神。
同一チームから5部門で選出はセ・パ通じて最多と攻守で盤石の陣容が伺える結果となったが、20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した笘篠賢治氏は「今年はこの2人は配置転換が見事にハマった」と二遊間でW受賞を果たした中野拓夢と木浪聖也に熱視線を送った。
まずは今季から二塁にコンバートされた中野について、笘篠氏は受賞の要因を純粋な守備力の他にも「試合にも出続けてくれた」と全試合出場を果たしたそのタフネスぶりにあると解説。
セ・リーグでは10年間に渡り広島の菊池涼介が二塁手部門を独占しており、今季も3票差での受賞と僅差での争いとなったものの、「菊池君の場合ちょっと今年は中野君と比べると休んでるという部分が大きかったのかもしれませんね」とコメントした。
また同じく遊撃手部門でも初受賞となった木浪についても「木浪君は肩が強いですからね。その中でしっかりと足を使って攻めていく、肩だけじゃなくてそこに足を使うという部分がしっかり組み込まれたいいショートですよね」と身体能力の高さにアグレッシブな姿勢を高く評価した。
阪神では他に捕手部門で坂本誠志郎が初受賞となった他、外野手部門でも近本光司が3年連続3度目の受賞を果たしている。笘篠氏は最後に「近本も選ばれてセンターライン全部阪神。そりゃ強いわ」と改めて阪神の選手層に脱帽して締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』