ニュース 2023.11.21. 18:00

DeNA・宮﨑は4年連続で打率3割以上も…近年は難しい連続での打率3割クリア

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DeNA・宮﨑敏郎 [写真=萩原孝弘]
 今季セパ合わせて3割打者は僅かに5人しかいなかった。セパの3割打者の顔ぶれを見ると、セ・リーグは首位打者の宮﨑敏郎(DeNA)、打率.305の西川龍馬(広島)、打率.300のサンタナ(ヤクルト)の3人で、パ・リーグに至っては首位打者の頓宮裕真(オリックス)、打率.303の近藤健介(ソフトバンク)の2人しかいなかった。

 かつては○年連続打率3割達成という選手もおり、昨季終了時点では吉田正尚(現レッドソックス)が5年連続、佐野恵太(DeNA)が3年連続で打率3割をクリアしていたが、吉田が今季からメジャーに挑戦し、佐野は今季打率.264に終わり打率3割に届かなかった。現状12球団で複数年連続で3割を記録している選手は、宮﨑しかいない。

 宮﨑は17年に打率.323で首位打者に輝くと、翌18年も打率.318をマーク。19年に打率.284に終わり、打率3割に届かなかったが、20年と21年が打率.301、昨季も打率.300、そして今季は打率.326と4年連続で打率3割をクリアしている。“投高打低”のシーズンが続く中で、4年連続で打率3割を打っているのはかなり立派だ。

 今季の宮﨑は開幕スタメン出場を逃したが、途中出場し今季初安打を含む2安打を放つと、開幕から15試合連続安打。4月を驚異の打率.444で終えた。5月も月間打率.347で、5月終了時点の打率も.391。6月も月間打率.318と打った。7月こそ月間打率.214に終わったが、8月以降も8月が月間打率.333、9・10月も打率.297だった。7月以外は3割近いアベレージを残し、好不調の波も小さかった。今年の12月で35歳を迎えるが、まだまだ安打を量産してくれそうな予感だ。

 現状では連続して打率3割を打っているのは宮崎だけだが、近藤は過去に打率3割クリアを5度しており、来季以降も打率3割達成に期待が持てる。西川、サンタナも今季初めての打率3割達成だが、故障さえなければ毎年3割打ってもおかしくない選手。パ・リーグ首位打者の頓宮も今季をきっかけに来季以降も3割達成に期待したい。“投高打低”のシーズンが続く中で、来季は1人でも多く打率3割を達成して欲しいところだ。

▼ 宮﨑敏郎の20年以降の打率
20年:.301(429-129)
21年:.301(519-156)
22年:.300(434-130)
23年:.326(408-133)

▼ 打率3割クリアした選手たちの昨季と今季の打率
・西川龍馬(広島)
22年:.315(規定打席に届かず)→23年:.305

・サンタナ(ヤクルト)
22年:.275(規定打席に届かず) → 23年:.300

・頓宮裕真(オリックス)
22年:.226(規定打席に届かず) → 23年:.307

・近藤健介(ソフトバンク)
22年:.302(規定打席に届かず)→23年:.303

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