笑顔でアップ会見
DeNAの森原康平が23日、契約更改交渉に臨み「5700ぐらいですね。増えました」と2200万円アップでサインしたと明かした。移籍2年目の今シーズンは、不調の山﨑康晃に変わって抑えの大役を任され、2勝1敗17セーブ、防御率2.32とブルペン陣を支える一角として活躍したことで、球団からも「シーズン総じてよくやってくれた」と労われたと告白し、自分でも「数字、内容はある程度できた部分はあります。(抑え)失敗が1回だけでしたし、確率で言ったらある程度の仕事はできたと思います」と頷いた。
しかし「ゲーム数46試合はちょっと少ないなと思いますね。2回離脱してしまったので、年間で帯同し続けて投げ抜きたいなという思いがあります。リリーフなので最低でも50試合は投げたいなと思います」とし、「終盤肉離れしてしまったので、やっぱり怪我での離脱というのは僕自身もったいないと思うので、年間投げぬくための身体の準備を最重要事項としてやっていきます」とオフはフィジカル面に目を向けるとした。
抑えの切り札としての役割には「勝ちパターンのピッチャーって正直そのまま勝ち切って当たり前というところがあるんで。僕らからしたらそれがめちゃくちゃプレッシャーになったりする」と素直な感情を吐露。「1点差でも勝ちは勝ちなので、最終回だったら3人打ち取ったら勝ちというムードができているし、ファンもベンチもそこを期待しているし。アウト3つしっかり取ってくれという中で、アウト3つを取りきらないといけない」と続け、「そうなると一球が大事になるので、不用意な一球とかはなくさないといけないし、コンディションも自分のパフォーマンス出せる状態にしていかなくてはいけないし。相手の集中力も増すので、それ以上の集中力を持ってマウンドに向かう必要があると思いました」と抑えの心得を語った。その上で「目指して行きたいですね。ただ起用法は監督が決めることなので。オフ、オープン戦でアピールはしていきます」と守護神の座へのこだわりも口にした。
またこのオフにはソフトバンクから森唯斗を獲得したことに「まず同級生が来るのは嬉しいですし、僕よりもめちゃくちゃ数字残しているし、経験値も僕より全然上なので、練習法とか、何考えながら投げているのとか、ご飯でも食べながら話していきたいと思います。優勝しているチームってどんな感じなのかも聞きたいですね」と共闘を望んだ森原康平。笑顔の中に溢れる闘志が武器の右腕は、来季はさらに頼りになる存在となっていく。
※金額は推定
取材・文=萩原孝弘