個性豊かな11名
DeNAは市内のホテルにて2023年度の新入団選手記者発表会を行った。ファンの見つめる中、育成含め総勢11名が真新しいユニフォームに身を包み登壇。まず常務取締役チーム統括本部の萩原龍大本部長が「皆様に11名の新しい仲間を紹介することができて幸せな気分です。来てよかったなと思えるような場になればと思っております」と挨拶し、三浦大輔監督も「入団おめでとう。まだユニフォームに着られている感じがあると思うので、一年間戦って練習したあと、どれだけこのユニフォームが似合っているかを楽しみにしてもらいたいなと思います」と続けた。
その後選手たちが恒例となっている自己紹介と座右の銘とともに、自らが選んだ「ハマの〇〇」のキャッチフレーズを披露した。
注目のドラフト1位・度会隆(ENEOS)は「笑顔」と書いた色紙を手に「自分は常に笑顔を大切にしているということで、笑顔を大切にして全力プレーで頑張りたいと思います」と決意。キャッチフレーズは「ハマの一番星という言葉にしました。一番星は一番光っているということで、皆さんにも一番目に入るものだと思うので、僕も一番星のようにスター選手と言ってもらえるように、全力で頑張ります」と意気込んだ。
2位の松本凌人(名城大)は「気迫に決めさせていただきました。学生時代から気迫ある
ピッチングが自分のアピールポイントだったので、プロの世界でも続けていけるように」と説明。キャッチフレーズは「ハマのまっちゃん。ダウンタウンの松本人志さんみたいに笑いは取れないと思うんですけれども、僕は野球でファンの皆さまを笑顔にできるように頑張っていきます」と宣言した。
3位の武田陸玖(山形中央高)は「自信という文字にしました。どんなときでも自分を信じることが、一番大切だと思うので」とし、キャッチフレーズは「ハマの二刀流。皆様にもそう言ってもらえるように頑張るので、応援よろしくお願いします」と挨拶した。
4位の石上泰輝(東洋大)は「執念を選びました。プロの世界でワンプレーワンプレーに執念を持って全力でやっていきたい」との思いからチョイスしたと明かし、キャッチフレーズは「ハマのカミカミと呼んでほしいです。ニックネームから取りました」と理由を説明した。
5位の石田裕太郎(中央大)は「覚悟です。笑顔にしようと思ったんですけど、度会選手と被ってしまうので。覚悟を持って一年目からやっていきたいと思います」とドラ1に遠慮して変えたと告白。キャッチフレーズは「ハマのルパンでお願いします。意味は勝利を盗み取るということで。自分の勝利が増えれば自ずとチームの勝利にもつながる」とユニークな面をみせた。
6位の井上絢登(徳島インディゴソックス)は「度胸にしました。緊迫した場面でも心では負けないという気持ちでやっていきたいので」とし、キャッチフレーズは「ハマのケンティーでお願いします。カタカナでお願いします」とこだわりも口にした。
育成1位の高見沢郁魅(敦賀気比高)は「最善を書かせていただきました。これから野球を続けていく上で、どんなときでも最善を尽くしていこうという意味で」と説明し、キャッチフレーズは「ハマの一休さん。一休さんの歌に一級品になるぞということが歌に込められているということで」と明かした。
育成2位の清水麻成(樹徳高)は「継続です。継続することで自信がついて、いいプレーができる」とし、キャッチフレーズは「ハマの努力家と言われたいです」と緊張気味にコメントした。
育成3位の小笠原蒼(京都翔英高)は「全力です。小学校のころから全力を忘れずにやってきたので、ベイスターズでも全力を続けていきたい」とし、キャッチフレーズは「ハマの給食番長と呼ばれたいなと思います。監督さんがハマの番長なので、小笠原蒼は給食番長で頑張りたい」と強心臓ぶりを垣間見せた。
育成4位の庄司陽斗(青森大)は「強気です。プレースタイルとして強気で攻めることが持ち味なので、そこを伸ばしていきたい」とし、キャッチフレーズは「ハマのウッディーと呼んでいただきたい。前からウッディーに似てると言われるのと、ウッディーのような愛される選手になりたい」とディズニーの人気キャラを目指すと宣言した。
育成5位の近藤大雅(専修大学北上高)は「恒常という言葉を書きました。変わらないものという意味があるので、小学校で野球始めたときの気持ちや、プロにかかったときの感謝の気持ちを忘れずに」とし、キャッチフレーズは「ハマのバズーカと言われるような、自分の肩の強さを皆さんに見ていただきたいと思います」と抱負を語った。
最後に三浦監督が「今日の日の気持ちを忘れずに、プロ野球生活をスタートさせて行ってもらいたいと思います。たくさんのチームメイトは仲間でありライバルでもあるので、その選手たちに追いつき追い越せで。一軍の枠は決まってますから、競争の世界に飛び込んでいくわけですけれども、この色紙を常に目の届くところにおいて、プロ生活をして行ってほしい」と総括。指揮官の金言を胸に、11名の新しい星たちはプロとしての第一歩を踏み出した。
取材・文=萩原孝弘