山﨑福也が加入!
2年連続最下位に沈む日本ハムに大きな戦力が加わった。オリックスから国内FA権を行使した山﨑福也との入団合意が決まった。
山﨑は14年ドラフト1位でオリックスに入団し、リーグ3連覇したオリックスの先発ローテーション投手として、21年が8勝(10敗)、22年が5勝(8敗)、そして今季は23試合・130回1/3を投げ、シーズン自己最多の11勝(5敗)、防御率3.25の成績を残した。
昨季までオリックスでバッテリーを組んでいた伏見寅威がいるのも心強い存在となりそうだ。22年は13試合でバッテリーを組み、21年は先発した全登板でマスクを被ったのが伏見だった。山﨑のことを知り尽くす伏見がいることで、オリックス時代と変わらぬ投球にも期待が持てる。
戦力に厚み
日本ハムのチーム目線でいえば、今季チームトップの9勝をマークした上沢直之が今オフ、ポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を目指す中で、国内FA権を取得していた加藤貴之が残留、そして山﨑が新たに加わったのはファイターズ投手陣にとっても大きい。
来季開幕投手が内定している伊藤大海、加藤、山﨑の3本柱が形成でき、今季4勝(7敗)も防御率2.75をマークした上原健太、プロ1年目の今季故障による離脱はあったが4試合の登板で2勝(1敗)、防御率1.80と安定していた金村尚真、『カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023』で好投した根本悠楓などが控える陣容。リリーフ陣も今季救援防御率2.95と安定しており、“勝ちパターン”をシーズン通して構築できれば、というところまできている。
2年連続最下位とはいえ、打線は本塁打王にあと1本届かなかった万波中正をはじめ、清宮幸太郎、野村佑希と主力への階段を登っている楽しみな若手が順調に育ってきている。得点力を上げるためにチーム打率のアップ、進塁打、犠打といった小技も、チームとしてしっかり根付いてくれば嫌らしい打線になる。
昨オフも積極的な補強でストーブリーグを盛り上げたが、今オフも24日に吉田輝星とのトレードで黒木優太を獲得するなど、来季に向けて着々と戦力補強を進めている。投打共に見ていけば、十分に優勝争いをできるチームになってきている。あとはチームとして、波を少なくし安定した戦いができるかーー。新庄剛志体制3年目となる来季、優勝争いに加わることができるか注目だ。