「3連覇したオリックスへまた一人良いバッターが増える」
オリックスは22日、国内FA権を行使していた広島の西川龍馬の獲得を発表した。
西川は今シーズン109試合に出場しリーグ2位の打率.305をマーク。通算成績でも3割に近い打率を残すなど、類まれなる打撃を武器に、広島での在籍8年間で安定した活躍を見せている。
27日に発表されたベストナイン賞では、セ・リーグの外野手部門で2位となる185票を獲得し、初の受賞を果たした。攻守の要としてチームを牽引してきた西川にとって、最高の栄誉をもっての移籍となる。
球界のパワーバランスをも揺るがす可能性のある今回の移籍に関しては、27日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも大きな話題になった。
出演した館山昌平氏は、「(パ・リーグで)3連覇したオリックスへまた一人良いバッターが増える」と感嘆。「どういったポジションでどの打順を打つのか」と、オリックスの特徴である打順パターンの多さに触れ、「楽しみが増える」と述べた。さらに「真っ直ぐをしっかり打てて、小さい変化球はバットの面で軌道が流れる点が、西川が現代野球に合っている部分」だと説明した。
また坂口智隆氏は、変則打ちとも評される西川の打撃の特徴について「変則打ちに見えるが、彼の中ではボールに対して、こうやって打ったらヒットになるという根拠があるスイングをしているように見える」と分析。「ストライクゾーンが他の選手と比べて圧倒的に広い。どのコースの打ち方も分かっているようなスイングをする」とパ・リーグでも十分活躍できると太鼓判を押した。
パ・リーグ3連覇という圧倒的なチーム力をもつオリックスに加わることで、更なる飛躍が期待される西川。来シーズン、西川の攻守での活躍が、チームの4連覇と日本一奪還へどれだけ貢献できるか注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』