「期待してもらっていいかなと思います」
DeNAのリリーバー・三嶋一輝が「サインはさせていただきました。複数年契約中なので大きくは変わっていることはないです」と、推定1億2000万の現状維持で3年契約の2年目の更改を終えた。
球団からは「いろんなポジションを経験しているし、またできると思っている」と労われたとしたが「去年今年に関しては登板回数も減っていますし、シンプルに悔しかったです」と27試合に登板し3勝1敗、6ホールド、防御率4.84の成績に終わったシーズンに唇を噛んだ。
それでもは「開幕一軍を勝ち取れたこと。そこを目標にしてきたので、それは良かったと思う。交流戦ぐらいまでは4日で3勝させてもらったこともありますし、オープン戦から球団の粋な計らいでヒーローインタビューに上がらせてもらったり。中継ぎはなかなかお立ち台に上がれないので、僕自信も2019年以来だったので。なおかつチームも勝ってすごい拍手はすごい嬉しかった」と光も見えた部分もあると明かした。
国指定の難病・黄色靱帯骨化症を患い、昨年の8月に手術を敢行し「去年の今頃は自分では目標持ってましたけれども、実際にはどうなんだろうという部分はありました」と手探りでのスタート。「今年のシーズン中に関しても、自分が思っていることができない、なかなかうまく行かないなと、もどかしいなとずっと一人で考えて、やってみてという事がありました。今年は野球のことしか考えていなかった。1年間投げたいというのが最大の目標だったので、それができなかった。結果がそれだったのでこれはしっかり受け取ります」と告白。
しかし「ただこれは絶対無駄にはならないと思ってますますので、来年結果残してやろうと思っています」と目をギラつかせた三嶋一輝。「自分でも期待してますし、期待してもらっていいかなと思います」の言葉からは、完全復活を超越する気概が満ち溢れていた。
取材・文=萩原孝弘