決意の入団会見
DeNAは1日、ソフトバンクから戦力外を受けた森唯斗投手の記者会見を球団事務所にて行った。
真新しい青のスーツに、ソフトバンクのチームメイトからもらったベイスターズカラーのネクタイで決めた森は「一番最初に連絡をいいただいて。素直に嬉しいですし、早くスタジアムのマウンドに立ちたいです」と第一声。
ソフトバンクでは2018年に最多セーブ、ここから3年連続で30セーブ以上とタフネスなリリーバーとして成功を収めてきたが、会見に同席した常務取締役チーム統括本部の萩原龍大本部長は「もちろんリリーバーとしての期間が長いのは我々も承知しておりますけど、前年より先発でしっかりと試合を作ることができている。現在の期待としては先発ピッチャーです」と今季は先発に転向し、6試合で2勝を挙げている点も評価していると明かした。
これを受けて「手応えも多少ありましたし、まだまだもっと力を発揮できると思います」と自信も垣間見せたが「一年間一軍は絶対。近年あまり成績残せていないですし、スピードも落ちてきているので、そこはもう一度トレーニングして、もう一花もう二花咲かせたいなと思います」と引き締まった表情で活躍を誓った。
背番号も38に決定し「ホークスでも10年間38番付けさせていただいて、横浜さんでも38番。運命かなとも思いますし、引退するまで38を付けられてたらいいなと思います」と笑顔。
リーグ優勝を4回も経験した右腕は「チームとしてはものすごくいいチームでピッチャーも野手の良いメンバーが揃っているので、絶対なにか合えば優勝できるチームだと思っていますし、そのピースになれればいいなと思います」と常勝チームのエキスを注入したいとし「野球できるチャンスを頂いた横浜さんには感謝してますし、腕がちぎれてもいいぐらいの思いで死ぬ気で投げます。よろしくお願いします」と改めて決意表明した。
福岡から横浜へ。長年遠ざかっているあの場所へ、経験十分の右腕が導いていく。
取材・文=萩原孝弘