「監督の信頼度を投げる度に勝ち取っていった」
11月28日に行われた『NPB AWARDS 2023』で、セ・リーグの新人王とMVPを阪神の村上頌樹が選ばれたと発表された。シーズン22試合に登板し、自信初の2桁勝利をマークし、最優秀防御率も獲得。新人王では時点となったチームメイトの森下翔太に大差を付け、文句なしの受賞となった。
新人王については「チャンスはあるかなと思っていたので取れてよかったです。技術面、メンタル面、両方成長できたということで、こういった賞を取れたと思います」とし、MVPには「このような賞を頂き、ありがとうございます。他にもすごい選手がいる中、この賞が取れたことはとても光栄だと思います」と感謝の言葉を口にした。
4日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した高木豊氏は「新人王は完全に取れると思っていたのですけれども、MVPですよね。シーズンの活躍からクライマックスシリーズ、日本シリーズとすべて第1戦で投げているんですよね。監督の信頼度を投げる度に勝ち取っていったんですよ。だからMVPに選ばれたんだろうなという印象ですね」と先発の軸としての役割が評価されたと解説。
もう一人の解説者・岩本勉氏は「MVPに対して10勝ではちょっと弱いかなとも思ったんですよ。でも投げているシーン、ここ一番の負けられない試合で、彼の持ち味が炸裂していた。ここで落としたら何かあるかな、シーズン通して流れ変わるかなというときに、彼が拍車をかけるピッチングをしていました。その点もタイトルに影響したのではないですかね」と、優勝への貢献度を称えていた。
1980年の日本ハム・木田勇氏、90年の近鉄・野茂英雄氏に次ぐ快挙を成し遂げた若虎は、来年以降どのような活躍を見せるのかにも注目が集まる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』