途中入団の難しさを実感
DeNAの西浦直亨が5日、契約更改交渉に臨み「現状維持で」と推定2600万円でサインしたと明かした。シーズン途中の7月にヤクルトから移籍し、トータル19試合出場で打率は.143の成績。DeNAではわずか1安打と苦しんだが、球団からは「バッティングを評価して頂いていたのですが、守備も良いという話をして頂いた」としたが、「力になれなかったのが悔しいところですね。なかなかチャンスをモノにできなかった。そこにつきますね」と唇を噛んだ。
シーズン途中の電撃トレードに「初めての経験ですし、環境だったりにそういうモノ慣れていかないとダメだということのありましたし。その中で自分のプレーをすぐにパッと結果を出すことができなかったですね」と難しさもあったと吐露した。
それでも「結構みんな話しかけてくれたりするので。気さくに同じテンションで接するようにはして、前からおったと言われる。よく分からない絡みをしてくるのは上茶谷ですね」と笑うなど今ではすっかりチームに溶け込めた様子。
プレー面でも「相手チームで見ていた選手を練習から方間近で見れて、すごい新鮮さもありますし。こうやっているから成績残しているんだなと感じましたし、気づき、発見が多かったですね」と首位打者の宮﨑敏郎や佐野恵太の打撃にいい刺激を受けたと告白していた。
来季には「バッティングの確実性ですね、守備も複数のポジション守れるようにしないとダメですし」と具体的な課題を挙げ、「パンチ力、大きいのも打てるところは捨てたくないので、良さは消さずにやっていこうと思います。とにかく一軍に定着して自分の持ち味を出せるようにしたいですね」と前を向き、「まずレギュラー取りを狙わないとダメ」と言い切った西浦直亨。群雄割拠の内野手争いに、経験豊富なベテランが割って入る覚悟だ。
取材・文=萩原孝弘