色紙に込めた思い
ヤクルトの奥川恭伸投手(22)が6日、東京・北青山の球団事務所で契約更改に臨み、今季の年俸2700万円からダウン提示でサインした。(金額は推定)
2022年3月29日の巨人戦(神宮)を最後に一軍登板がない奥川は「この2年いろいろなことがありましたけど、その中でも僕を信じてたくさん支えてえてくれた方々がすごくいらっしゃる。そういう人たちへの恩返しでもありますし、僕の復帰を待ち望んでくれるファンの方もたくさんいるので」と、色紙に込めた思いは「恩返し」だ。
「一軍に復帰して活躍する姿を見せられるように頑張りたい」。プロ4年目の今季は、右肘痛からファームで実戦復帰を果たしたが、その後は左足首の負傷もあって、一軍のマウンドを踏むことはできなかった。
それでも、11月の松山秋季キャンプでは練習試合に登板して3回無失点と好投。来季への復活に向け確実な一歩を踏み出した。
現在ブルペンにも入り調整を続けている奥川。「1月に入ったときに、しっかり(捕手を)座らせて投げられるようなイメージで」と、順調に歩みを進めている。
開幕から先発ローテ入りの期待がかかるが「まずは浦添の(一軍)キャンプに呼んでいただけるように、しっかり12月、1月準備したい」と、気持ちは前向きだ。
2021年に9勝を挙げてリーグ優勝と日本一に貢献した右腕。再び神宮のマウンドに立つ日を誰もが待ち望んでいる。
取材・文=別府勉