残留を決めたキャッチャー
DeNAの戸柱恭孝捕手が11日、球団事務所にて契約を更改。FA権を行使せずに残留を決めたことで「4年契約を頂きまして、来年からまた横浜でプレーさせてもらえることになりました」と第一声。金額に関しては「いまの年俸よりはすごいアップさせていただきました。単年で億はいかないくらい」と明かすに留めた。
シーズン中にFA権を獲得してことで「シーズン中の後半から萩原(本部長)さんと話しさせていただいていて、その時から戦力ということを伝えてもらいましたし、僕自身また横浜のために頑張ろうという気持ちにさせていただきました。本当に感謝しています。より一層頑張らないといけないと思いました」と球団に感謝。残留の決め手は「このチームで優勝したいという思いが一番強かったです。チームメイトも好きですし。横浜のために戦力でやっていきたいです」と横浜愛も口にした。
チームにはベテランの伊藤光、成長著しい山本祐大、プロスペクトの松尾汐恩らが在籍。厳しい競争が待っているが「若い選手もすごい出てきています。でも僕自身も負けていられないですし、またもう一度主戦で一番で出られるように」と主戦捕手へのこだわりを告白。その上で「それでも若い子のサポートもしっかりやっていかないといけない立場でもあるので、色んな面でチームのプラスになれるように全力でやっていきたいと思います」とチームのためにアドバイスは惜しまない姿勢も示した。
今シーズンは70試合に出場し、打率2割4分2厘、5本塁打、19打点の成績に終わり「最後のほうは出場機会減りましたし、CSも勝てなかったですし、優勝もできなかったという思いがある」と納得は行っていない様子。「本当に自分がより一層レベルアップすれば、おのずとチームのプラスにもなる」とまだまだ上を目指すと宣言した戸柱恭孝。
まだ見ぬ頂に向け、腰を据えてチームのために存在感を発揮していく。
取材・文=萩原孝弘