笑顔の入団会見
DeNAは11日、ソフトバンクから戦力外を受け、育成契約を結んだ九鬼隆平捕手の獲得記者会見を球団事務所にて行った。
ベイスターズカラーの鮮やかな青のネクタイで決めた九鬼は「7年目でクビになって…野球をもう少しやりたいなという気持ちがあったので、その時にお声がけいただいて、すごく嬉しかったですし、もう一度頑張ろうかなと思っています」と凛々しい表情で決意表明。
2016年ドラフトで秀岳館高からソフトバンクに3位指名を受け入団し、プロ7年で10試合出場している強肩強打の捕手に対し、会見に同席した常務取締役チーム統括本部の萩原龍大本部長は「攻撃守備ともに頼りになる存在になってくれるとともに、非常に元気もあり周りを引っ張っていってくれるだろうなという存在になってくれる」と期待した。
自らのストロングポイントには「元気もぼくの一つの持ち味だと思っているので、チームで目立てるように元気だしていきながらキャッチャーとしてしっかりピッチャーを引っ張っていきたい」と満面の笑みでコメント。プレー面では「肩とかブロッキングとか色々ありますが」としながら「僕はピッチャーとの関係を1番大事にしたいなと思っていて、試合の中でも練習でもベンチでも、ピッチャーとコミュニケーション取りながら引っ張っていくことを大事にしていきたいなと思います」と捕手としての矜持を明かした。
また「あまり育成だからとか思っていないので、キャンプからエンジン全開でやっていって、少しでも早く支配下になれたらなと思っています」と背番号116から、早期の2桁番号奪取に意欲。続けて同じくソフトバンクからDeNAへ移籍する森唯斗には「ずっと一緒にやっていましたし、最後は先発転向してからは二軍でバッテリーを組むこともあったので。森さんと一軍でバッテリー組めたらいいなと思っています」と意気込んだ。
ベイスターズには「明るいチームだなと思いますし、すごく雰囲気もいいチームだと思うので、そこに乗り遅れないように自分も明るく頑張っていきたいなと思います」と結んだ九鬼隆平。福岡で叶えられなかった夢の続きを、横浜で果たしてみせる。
取材・文=萩原孝弘