投手2冠王が更改で笑顔
DeNAの東克樹が19日、球団事務所にて契約更改に臨み「金額は1億500万円です」と今年から倍以上の大幅アップでサイン。「大台突破ということで非常に嬉しかったですし、僕も妻もとても喜びました。ここまで支えてくれている妻に本当に感謝したいと思います」と内助の功のおかげと笑顔を弾ませた。
今シーズンは「本当に成長できた1年だったと思います。1番はメンタル的なところが変わったかなと思います。ネガティブな考えをなるべく少なくして、よりポジティブに試合に臨むようになりました」と精神面での向上が成績に繋がったと反芻。技術面ではキャンプ中から並進運動を長くする試みとともに、「2月のキャンプまでは前の自分に戻そうと必死だったんですけれども、ヤクルト戦が転機といいますか、もう新しい自分を作ろうと生まれ変わった感じです」と2月12日のヤクルト戦で2回5失点KOの試合から「一言でいうと速球派から軟投派」へのモデルチェンジが功を奏した要因と明かした。
来季の個人目標は、阪神の村上頌樹の1.75の2位に甘んじたことで「最優秀防御率のタイトルを来年は取りたいなと思います。今年は1点台でシーズン終えましたけれども、防御率のタイトルは取れなかったので」と宣言。「防御率がいいということは試合もしっかり作れているということなので、先発としての役割をしっかりと果たしたい思いがあります」とチームのためでもあると告白した。最終目標は「この世界に入ってから優勝は改めて素晴らしいものと実感しているので、そこを目指してやっていきたいと思います」と言い切った東克樹。
今シーズンセ界を席巻した左腕は来シーズン、絶対的エースとしてローテーションの核を担う覚悟だ。
取材・文=萩原孝弘