◆ 球団最速3年目の大台突破
DeNAの主砲・牧秀悟が14日、契約更改に臨み「2億3000万ででサインさせていただきました」と明かした。「本当にびっくりしましたし。素直に嬉しかったです」と、これまでプロ入り4年目で2億円で更改したダルビッシュ有と大谷翔平を一気に更新したことに笑顔。
3月のWBCに始まり、11月のアジアプロ野球チャンピオンシップまでノンストップで駆け抜けた今年1年に「野球に没頭した1年でした」と振り返り、「WBCの大舞台を経験できたことは、シーズン入ってもいい緊張感でできたので、非常にいい経験ができたと思います」と満足感も口にした。具体的にはダルビッシュや大谷翔平から「見て学ぶところが多かったです。私生活の部分、食事では意識してビタミンや野菜を多く取ったり、睡眠長くしたりを凄く意識しました」とメジャー1線級から伝授されたことも大きかったとした。
プロ入り3年目の今シーズンは全試合4番として打線を牽引し、打率.293、ホームラン29本をマーク。最多安打のタイトルと、本人がこだわっていた打点も103で、目標の打点王を獲得したことに「ずっと取りたかったタイトルだったので、今年取れて本当に良かった。今年は4番として143試合全部出られましたし、最多安打も取れたので、すごい自信になりました」と胸を張った。
来季は佐野恵太からキャプテンの座を引き継ぐことに「ここ3年間自分自身すごく悔しいシーズンが続いているので、自分がキャプテンになったからには、なにかガラッと変わるようなチームにしたいですし、優勝できるチームにできればなと思います」と決意。自身のスタンスは「やはり打点は最後の最後まで目標にしていきたいと思います。そこがチームの勝利に直結するので、今年の打点を超えたいと思います」と2年連続の打点王をターゲットに掲げた。
プロ入り3年目にして球界を代表するプレーヤーとなった牧秀悟。4番キャプテンとして、来季こそ歓喜のシャワーを横浜の地に降らせてみせる。
取材・文=萩原孝弘