左のエースへ「死に物狂いで」
ヤクルトの高橋奎二投手(26)が20日、都内で契約更改交渉に臨み、今季年俸5000万円から200万円ダウンの4800万円でサインした。(金額は推定)
昨季は自己最多の8勝(2敗)をマークしてリーグ連覇に貢献したが、今季は4勝9敗と勝ち星を伸ばせず、防御率も4.60と不本意な成績に終わった。
高橋は来季に向けて「去年の8勝を超えて、数字的には高い目標でやりたい。そのために進化したいと思います」と、色紙に「進化」と書き記した。
3月にはWBCにも出場し、侍ジャパンのメンバーとして世界一の瞬間を味わったが、レギュラーシーズンに向けては調整の難しさもあった。
今季は「投げていて歯がゆいし、苦しいし、というシーズンだった。本当に苦しかった1年間でした」と振り返った高橋。その分「来年しっかりやり返したい」と、言葉に力を込めた。
左のエースとして期待も「毎年毎年そうやって言われている中で、結果を残せずにここまできている。来年やらないと後がないと思っている。死に物狂いでやりたい」と、決意した。
12球団ワーストの「3.95」という防御率に終わった先発陣を立て直す意味でも、高橋が柱にならなければならない。
取材・文=別府勉