ニュース 2023.12.20. 20:00

完全優勝&大学日本一の立役者、慶大の2年生エース・外丸東眞がVパレードで感無量「また一から頑張っていきたい」

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(左から)宮崎恭輔捕手、外丸東眞投手、栗林泰三外野手[写真=灰原万由]
 東京六大学野球秋季リーグ戦で40度目のリーグ優勝、明治神宮大会も制して日本一に輝いた慶大が19日、東京・港区の三田キャンパス周辺で優勝パレードを行った。エース・外丸東眞投手(2年・前橋育英)は初めてのパレードを終え「すごかったですね。気分も最高で、これまでにない経験と興奮があって楽しかったです」と喜びを語った。

 リーグ戦では無傷の6勝を果たし、明治神宮大会では青学大との決勝で完封勝ちを収めるなど、今秋は負けなしと圧巻の成績を残した。日本一を決めてから約1か月ほど経ったこの日、外丸は女房役の宮崎恭輔捕手(4年・國學院久我山)、今秋のリーグ戦で3冠王に輝いた栗林泰三外野手(4年・桐蔭学園)とともにオープンカーに乗ってパレードに登場。沿道から多くの祝福を受け、「たくさんの方に来ていただけて嬉しかった。またこういう経験をしたい」と感無量の面持ちだった。

 パレード後に行われた祝勝会で最も印象に残っている試合を問われると、外丸は迷うことなく法大3回戦を挙げた。中1日で先発し、自己最多142球の熱投で11回無失点の快投を見せるも、試合は両軍無得点のまま延長12回の熱戦の末に0-0で引き分け。「投手戦になることは予想していたんですけど、あまりにも点が入らなくて。いつになったら、点が入るのかなと思っていた」と力投が実らなかった当時の胸中を吐露。それでもチームは4回戦で見事な逆転勝ちを収め、法大から勝ち点を奪取。「法政大学との試合がリーグ戦を優勝するにおいて、一つの山場だった。翌日にみんなで粘って勝ち点を取ったことは本当に印象に残っている」と感慨深げに振り返った。

 2年生ながら勝ち点5の完全優勝&日本一の立役者となった外丸だが、「この結果に満足せず、またパレードできるように。これをモチベーションにして、また一から頑張っていきたい」。陸の王者が誇るエース右腕は飽くなき向上心で、さらなる進化を遂げる。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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