大型補強敢行もリーグ3位 新生小久保ホークスのキーマンは
21日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2023 年末大反省会SP』では、今季のソフトバンクの誤算と来季への展望が語られた。
ソフトバンクは今季71勝69敗3分、勝率.5071でパリーグ3位。リーグトップの536得点・リーグ2位の打率.248という攻撃陣とは対照的に、投手陣はリーグ4位の防御率.327・同じくリーグ4位の507失点という結果に終わった。
シーズン開幕前は優勝候補にも名前が挙がることの多かったソフトバンクのまさかの結果に、スタジオにいる解説陣からも驚きの声が上がった。
平松政次氏は、今季FA移籍で入団した近藤健介の活躍に触れ「近藤がこれだけやってくれたんだから、本当は優勝しなければいけなかった」と指摘。「若手が伸びていないし、先発投手がほとんどだめだった。そういう意味では、近藤が今年やってくれたのは、来年の助けかな」と、近藤の更なる活躍が来季も不可欠であると語った。
齊藤明雄氏は、今季10勝5敗とチームで唯一二桁勝利を挙げた有原航平について問われ「15勝はすると思う。打者との駆け引きもしっかりしているし、三振が取れる球もあるから、15勝出来る力は持っていると思う」とエース級の働きに期待を込めた。
松中信彦氏は今季163安打でパリーグ最多安打賞を獲得した柳田悠岐について「一番ホームランを打ってほしい打者。来年はさらにホームランを打つと期待している。」と力を込めた。また、坂口智隆氏は「近藤の加入によって柳田の負担が減った。怪我によるモデルチェンジもあり、少しずつ良くなっている。来年はさらにホームランの数も増えると思う」と来季の近藤との相乗効果にも注目した。
番組では19日にソフトバンク加入が発表された山川穂高についても話題となり、池田親興氏は「機能してくれなければ困る。そのために(球団が)いろんなことを覚悟して獲った選手。小久保裕紀新監督のもと、近藤・柳田がいる環境にもなる。柳田も2000本安打を目指したいと気合入っている」と山川の活躍が既存の選手達にも大きな影響を与えると期待した。隣にいた高木豊氏も「やってくれなければ困るね」と同意した。
4年ぶりの王者奪還へ、首脳陣を一新し、オフシーズンも選手の補強を続けるソフトバンク。チームの大変革がどのような結果をもたらすか、来季の戦いに早くも注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』