「今年の経験を来年活かせるかどうかは…」
CSフジテレビONEは21日に『プロ野球ニュース 年末大反省会スペシャル』を放送。スタジオに出演した解説陣が今季の巨人の総括と来季の展望を語った。
一時はAクラスに入るも後半戦にやや失速し2年連続のBクラスとなった巨人。岡本和真の本塁打王獲得に秋広優人、門脇誠などの若手野手陣の台頭もあったものの、チーム防御率3.39(リーグ5位)に総失点507(リーグ4位)と投手陣が安定せず、シーズン終了後は原監督も退任となった。
阿部慎之助新監督のもと2020年以来のリーグ優勝を目指す新生巨人軍について、出演した館山昌平氏は「先発ピッチャーが少し早く降りていただけに、中継ぎにはいろんなチャンスを与えてもらえていましたよね。育成上がりとか関係なくバンバンいい場面で使ってもらえていたので、今年の経験を来年活かせるかどうかはこのオフシーズンにかかってくると思う」とリリーフ陣の成長に着目。
守護神の大勢を負傷で欠く中、育成から復活した中川皓太、さらには船迫大雅や菊地大稀らの奮投をたたえ、来季の浮沈を握るカギとして語った。
しかし、同じく出演した谷沢健一氏は「若いピッチャーがね、今年は山﨑伊織とか出てきたけどキャッチャーの大城が育て切れていない」と正捕手・大城卓三の手腕に注文。
これには広島黄金期を支えた往年の名捕手・達川光男氏も「阿部監督には大城の教育を徹底してほしいと思います」と続けると、「キャッチングは本当に雑ですよ。はっきり言います。だからもう少しフレーミングをキチっとして、構えも横着せずストライクゾーンの中にうまく角度をつけて構える事を阿部監督は教えると思いますよ」と語り、阿部新監督の仕事を予想した。
投手陣の底上げに女房役の教育など課題は多くあるが、出演した野村弘樹氏は最後に「原監督のそばで何年も2軍監督を務めてね、選手を総合的に知っていると思うんですよね。やっぱり勝たなきゃいけないですから、ジャイアンツは。2年続けてBクラスですから当然プレッシャーもあるでしょうけど、慎之助の力を楽しみにしたい」と新監督の手腕に期待を語り締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』