上林や板山も加入、外野のレギュラー争い激化
中日は12月22日、新外国人としてアレックス・ディカーソン外野手(33)を獲得したと発表。背番号は『94』に決まった。
メジャー通算40本塁打の左打者は、球団を通じ「中日ドラゴンズでプレーすることをとても楽しみにしています。子どもの頃から日本でプレーすることが夢でした。日本の素晴らしい文化、歴史に魅了されています。ファンの皆さまの前でプレーできること楽しみにしています」とコメント。得点力不足に苦しむチームの救世主として期待される。
アメリカ出身のディカーソンは2015年にパドレスでメジャーデビュー。ジャイアンツ時代の2020年は52試合の出場ながら打率.298、10本塁打、27打点、OPS.947の好成績を残した。メジャー通算339試合に出場し、打率.255、40本塁打、132打点、OPS.785をマーク。2023年の今季はメキシコリーグとアメリカ独立リーグでプレーした。
中日は今シーズン放ったチームの全71本塁打のうち、左打者が記録したのはわずか9本。チーム最多の24本塁打を放った細川成也、13本塁打で次点だった石川昂弥に加え、今オフ獲得した通算303本塁打の中田翔も右打者。“長距離打者の左右のバランス”という意味でも新助っ人にかかる期待は大きい。
外野のポジション争いも激しくなりそうだ。今季リーグ5位の打率.289をマークした大島洋平、自己最多の163安打を放った岡林勇希、そして移籍を機にブレイクした細川が外野のレギュラーと上位打線をともに担っていたが、新戦力の加入で競争激化は必至。ディカーソンだけではなく前ソフトバンクの上林誠知や前阪神の板山祐太郎、さらに若手の鵜飼航丞やブライト健太らも定位置獲りを狙う。
中日は最下位に沈んだ2023年、チーム打率、出塁率、本塁打数、総得点数など、打撃部門の成績は軒並みリーグワースト。積年の課題である得点力アップへ、今オフは積極的な補強が目立っている。