「ダルがいなかったらそれは無いですよ」
31日にTBSで『WBC2023 ザ・ファイナル』が放送され、イチロー氏、ダルビッシュ有への独占インタビューの様子が公開された。
番組ではイチロー氏に、今年のWBCで若き侍たちを支えたダルビッシュ有投手をどう見ていたのかを取材。MC・中居正広さんがそのイチロー氏の言葉を持ってダルビッシュ有へのインタビューに臨んだ。
イチロー氏はダルビッシュ有について「2009年大会の重い空気だったり、僕の苦しみを目の当たりにしていたり、ダル自身も決勝で同点タイムリーを打たれて悔しい思いをしてる。その選手がキャンプ初日から参加して『俺が引っ張るんだ』という気持ちを示してくれて、それがなにより嬉しかった。そもそも、ダルがこのメンバーにいなかったら新しい世代が世界一になったということになってしまったと思う。ダルがいてくれたおかげで、DNAまでは言わないですけど、ギリギリで2009年のチームを繋いでくれた。ダルがいなかったらそれは無いですよ」とダルビッシュ有について想いを語った。
イチロー氏のインタビューを聞いたダルビッシュ有は「自分しか2009年大会の優勝の経験が無かったので、自分がいることで『当時こうだったよ』とか『先輩にこんなこと言われたよ』だったり色々な引き出しがあるので、その当時先輩方に教えていただいたものを今の選手に伝えて、少しでも緊張がほぐれたり、勇気になってもらえたらと思っていました。それが結果としてイチローさんのDNAを引き継いだという形となったなら、それはとても嬉しいです」とコメント。
続けて、「2009年はすごい重たい空気ってイチローさんが言ってましたけど、みんな鬼気迫る感じが凄くて、それこそ戦争に行く感じの雰囲気だったので、それを乗り越えて優勝してるのがあのチームの凄さだと思います。今の選手達は精神的にも違いますし、違うアプローチで行かないといけないんだろうなと自分は感じていました」と話をした。