ロッテ・小島和哉は昨季、CS出場へ絶対に負けられない大事な一戦となった10月10日の楽天戦に先発を託された。対する楽天の先発は則本昂大。
小島は新人時代の19年、楽天とCS進出を争っていた9月19日の楽天戦(ZOZOマリン)で則本と投げ合い、小島は5回3安打1失点だったのに対し、則本は8回無失点、試合もロッテが0-2で敗れた。この試合が直接CS進出に影響したわけではないが、結果的に同年は3位・楽天、4位・ロッテとなりCS出場を逃した。
「自分にとって全ていい経験ですけど、特にCS出る、出ないの一番大事な試合を任せてもらったので、すごい勉強になりました。相手が則本さんですし、何回か試合をやっても1点差のゲームになると思ったので、そういう意味ではそこで5回までしか投げられなかった自分と、8回まで投げた則本さんの差がすごい感じました」。
その後も何度も投げ合い、昨季は5度投げ合った。小島は「実績とかは全く歯が立たないですけど、とにかく食らいついてというか、すごいピッチャーと投げ合う時は1点も上げられない気持ちが出る」と話す。
10月10日の楽天戦、小島は初回に一死満塁のピンチを招くも、岡島豪郎を遊併で切り抜けると、2回以降も毎回走者を背負いながらもスコアボードに0を刻み、2-0の4回二死三塁で太田光を空振り三振に仕留めた後も拳を握った。小島はこの大一番で、則本よりも1イニング長い7回を投げ、6安打、無失点に抑え自身2度目の二桁10勝目を手にした。
4年前の大一番は悔しい結果に終わった中で、大事な一戦に投げ勝った。「僕自身そんなレベルのピッチャーじゃないので、何年も一線級で則本さんはやって、そこでずっとその成績を残している。僕はまだ投げて2、3年しか投げていない。1回良かったからどうとかではなくて、同じクオリティを何年経ってもずっと続けられている」と謙遜した。
「改めてプロ入る前はすごいなと単純に思っていただけなんですけど、いざ自分がプロになって先発ローテーションで投げるようになって尚更、180イニングとか何年も二桁勝っている投手はすごいなと思うようになってきているのは、プロに入ってからすごくある」と則本の凄さについて語った。
「シーズン中も1回、吉井さんに呼ばれて監督室で話し合った時も、マリンでの楽天戦で則本さんと投げ合った時でした。常に吉井さんには“ワシは、則本みたいなピッチングをしてほしいんだ”と言われています。そんなに多く話したことはないですけど、僕個人はすごく見本にしています」。
4年前に感じていた“差”はこの4年で埋まったのだろうかーー
昨年の11月に行われた秋季練習中の取材で、小島は「どうなんですかね、埋まっているとは思わないですけど、早く一流の投手と投げ合って何回やっても勝てるようになれたらいいなと思っています。則本さんと投げて勝ちついていないなと思ったら、同点か負けている場面で繋いでいることなので(※則本、抑え配置転換発表前の取材コメント)。先に失点してしまっているケースだと思うので、エースの負けないピッチング、そういうのを目指したいなと思っています」と語った。
今季、則本が抑えに配置転換となるため投げ合いは実現しない可能性は高いが、則本との投げ合いに限らず、他球団のエース格の投手たちと対等に投げ合って欲しいところだ。
取材・文=岩下雄太
小島は新人時代の19年、楽天とCS進出を争っていた9月19日の楽天戦(ZOZOマリン)で則本と投げ合い、小島は5回3安打1失点だったのに対し、則本は8回無失点、試合もロッテが0-2で敗れた。この試合が直接CS進出に影響したわけではないが、結果的に同年は3位・楽天、4位・ロッテとなりCS出場を逃した。
「自分にとって全ていい経験ですけど、特にCS出る、出ないの一番大事な試合を任せてもらったので、すごい勉強になりました。相手が則本さんですし、何回か試合をやっても1点差のゲームになると思ったので、そういう意味ではそこで5回までしか投げられなかった自分と、8回まで投げた則本さんの差がすごい感じました」。
その後も何度も投げ合い、昨季は5度投げ合った。小島は「実績とかは全く歯が立たないですけど、とにかく食らいついてというか、すごいピッチャーと投げ合う時は1点も上げられない気持ちが出る」と話す。
10月10日の楽天戦、小島は初回に一死満塁のピンチを招くも、岡島豪郎を遊併で切り抜けると、2回以降も毎回走者を背負いながらもスコアボードに0を刻み、2-0の4回二死三塁で太田光を空振り三振に仕留めた後も拳を握った。小島はこの大一番で、則本よりも1イニング長い7回を投げ、6安打、無失点に抑え自身2度目の二桁10勝目を手にした。
4年前の大一番は悔しい結果に終わった中で、大事な一戦に投げ勝った。「僕自身そんなレベルのピッチャーじゃないので、何年も一線級で則本さんはやって、そこでずっとその成績を残している。僕はまだ投げて2、3年しか投げていない。1回良かったからどうとかではなくて、同じクオリティを何年経ってもずっと続けられている」と謙遜した。
「改めてプロ入る前はすごいなと単純に思っていただけなんですけど、いざ自分がプロになって先発ローテーションで投げるようになって尚更、180イニングとか何年も二桁勝っている投手はすごいなと思うようになってきているのは、プロに入ってからすごくある」と則本の凄さについて語った。
「シーズン中も1回、吉井さんに呼ばれて監督室で話し合った時も、マリンでの楽天戦で則本さんと投げ合った時でした。常に吉井さんには“ワシは、則本みたいなピッチングをしてほしいんだ”と言われています。そんなに多く話したことはないですけど、僕個人はすごく見本にしています」。
4年前に感じていた“差”はこの4年で埋まったのだろうかーー
昨年の11月に行われた秋季練習中の取材で、小島は「どうなんですかね、埋まっているとは思わないですけど、早く一流の投手と投げ合って何回やっても勝てるようになれたらいいなと思っています。則本さんと投げて勝ちついていないなと思ったら、同点か負けている場面で繋いでいることなので(※則本、抑え配置転換発表前の取材コメント)。先に失点してしまっているケースだと思うので、エースの負けないピッチング、そういうのを目指したいなと思っています」と語った。
今季、則本が抑えに配置転換となるため投げ合いは実現しない可能性は高いが、則本との投げ合いに限らず、他球団のエース格の投手たちと対等に投げ合って欲しいところだ。
取材・文=岩下雄太