「無理にチームのためにやろうとすると…」
Bクラスからの反撃を狙う巨人の新監督・阿部慎之助が検討している“自己犠牲”。投手では連投、ブルペンでの準備、打席での犠打。野手は四死球、進塁打、好走塁、打席での粘りを徹底するという作戦に対し、29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣が解説した。
まず真中満氏が「これは選手としてはね、結構大変なんですよ。監督がチームのためにっていう意味の自己犠牲なんですけども、この自己犠牲を履き違えてしまう選手がいて。例えば無理に進塁打打たなくちゃいけないとか、無理にチームのためにやろうとするとかえって空回りしてしまうことがあると思うんですよ」と監督経験者らしく分析。
そのうえで「バッティングなんていうのは、1番シンプルに打席に立った方が結果が出やすいんで。だから監督の自己犠牲だけを選手が考えてしまうとかえって萎縮してしまうから、そこはしっかり理解したうえで、自己犠牲をうまくやってほしい。求められているときと、求められていないときがあるので」と監督としっかりとした共通認識を持つことを提案した。
もう一人の解説者・五十嵐亮太氏も「自己犠牲がなんなのかというところです。これらはプロとしては当たり前のことで、自己犠牲には入らないかなと思うのですけれども」としながらも「やっぱりチームのために自分がどれくらい役割を果たせるかっていうところが大事なのかなって思いますよね。で、こういった言葉が前に立つことによって、やっぱり自分もチームの中でなんとか頑張らなければいけないって気持ちは一方で強くはなると思うので、そういった中でね、その力が発揮すれば、よりいい方向に向かうと思うので」とフォロー。
続けて「言葉だけが先行すると、ちょっと難しいかなっていう風になりがちだけれども、その辺も選手がしっかり理解していけばチームとして、組織としては1つにまとまると思う」とチーム全体が理解度を上げていくことで、監督の意図が伝わるとした。
44歳の若き指揮官の策はハマるのか。新監督のタクトにも注目が集まる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』