鷹時代の昨春キャンプは初日にケガ
DeNAに新加入した森唯斗投手(32)が6日、ブルペンで今キャンプ最多の62球を投じた。
新天地で復活を目指す右腕。今キャンプ3度目のブルペンで「フォーク以外は全部投げました。順調です」と、カーブ、カットボール、チェンジアップなど、変化球も織り交ぜ快調に腕を振った。
62球目を投じたあと、自ら「ヤメとこ!」と発し投球練習終了。突然のストップについて「良かったので、この辺でヤメとこうと」。オーバーペースにならぬよう急ブレーキをかけた。
ソフトバンクに在籍していた昨年の春季キャンプでは、初日からブルペン入りするも右内転筋痛を訴え早期離脱。苦い経験を踏まえ、今キャンプ初日のブルペンでは捕手を立たせたままの19球で終え、慎重なスタートについて「去年のケガもあったので」と明かしていた。
投球練習後は小杉投手コーチと笑顔で会話するなど、明るい表情が順調ぶりを物語っている。「これからもっと球数を増やしてゲームに入っていければ」。暖かい沖縄で復活への階段を着実に登っている。
(取材・文=上村祐作)