今季のキャンプではバッテリー強化を担う
ヤクルトの浦添春季キャンプは6日、第2クールがスタート。OBの古田敦也氏が臨時コーチに訪れ、ブルペンでは投手陣、サブグラウンドでは捕手陣に熱い視線を注いだ。
古田氏は「何と言っても投手力が非常に大切になってくる。バッテリー含めて見てほしいということを(髙津臣吾)監督の方からも言われている」とし、ブルペンではリリーフの木澤尚文に向けて指導を行った。
木澤は古田氏からのアドバイスについて「昨年言われたことも含めてなんですけど、『もうちょっとこういう変化をつけられたらいいね』とか、投げどころの話とか。コンビネーションで、これとこれを組み合わせてみたいな具体的な話だった。それはゲームの中で試してみたいなと思います」と、説明した。
古田氏は木澤に対し「勝ちゲームで大事なところで投げなければいけないピッチャー」と話し、「成績だけいったら個人的には物足りない。彼のポテンシャルだったら、もうちょっと、本当に圧倒できるピッチングができると思っている。本人と課題というか、こういうものがあったらいいなという意見のすり合わせをした」と、2年連続で55試合以上登板している右腕にさらなる期待を寄せた。
また、午後からはサブグラウンドで捕手陣が行った送球練習などを見守った古田氏。21歳の内山壮真には「体が強い!」と声かけをする場面もあり、明るく元気に熱血指導する姿が見られた。
この日、内山は古田氏から「ワンバウンドを止める方法、実戦向きなことをいろいろ教えていただいた」とし、今後についても「配球だったり悔しい経験というか、すごく多かった。そういうところを聞けたら」と、名捕手からのアドバイスをしっかり吸収する姿勢を見せた。
(取材・文=別府勉)