「野球は仕事であって、最優先事項ではない」
現地時間19日、ロサンゼルス・エンゼルスのアンソニー・レンドン内野手(33)がスプリングトレーニングに合流。同日に行われた取材について『ジ・アスレチック』のサム・ブラム記者が報じている。
レンドンは報道陣に対し、「野球が私の最優先事項になったことは一度もない。野球は仕事で、生計を立てるためにやっている。そして仕事よりも信条と家族が大事だ」と発言。ルーキーの頃から変わらないという、野球との割り切った関係を明らかにした。
野球は優先事項でないのか記者が問うと、「もちろん優先事項だ。なぜなら仕事だから」と、あくまで優先順位の話であることを強調。健康にプレーし、チームに貢献したい思いを明言し、さらに自身をエンゼルスのチームリーダーとして考えていることも語った。
レンドンは自身の不調と公の場での発言が相まって、ファンが自身に対して否定的な見解を持っていることを認識しながらも、「それらの見解は全く意識しない。ファンは表面的なことしか知らない。私の身長や体重は知っていても、私がどんな人間であるかはわかっていない」とコメント。
「誰も全員を幸せにすることは出来ない。やっても叩かれるし、やらなくても叩かれる。私は手術を受けたくない。手術を受けて、痛みに苦しむのが好きだと思うか? 子供を抱きかかえられず、歩けない状況が楽しいと思うか? 私はそんなことをしたくない。」と心境を述べた。
レンドンは7年総額2億4500万ドルという大型契約で2020年にエンゼルスへ入団。エンゼルスでは4シーズン通算で200試合に出場し、打率.249、22本塁打、111打点、OPS.758。特に直近3シーズンは度重なる故障によりシーズンの大半を欠場、計148試合の出場に止まっている。