2月にしてベテランの投球術が冴え渡る
ヤクルトは24日、阪神とのオープン戦初戦を1-0と白星で飾った。ヤクルト先発の石川雅規が、阪神打線を2回無安打無失点2奪三振と打ち取り、順調な仕上がりを見せた。試合後、石川投手について高津臣吾監督は「非常に良かった。球が浮かないし、ゴロに打ち取ろうと低く投げようという意識がすごく伝わった。安心してみていられた」とベテランの安定感を高く評価した。
球界最年長投手が2月にして見せた好投に対して、26日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも賛辞が集まった。
江本孟紀氏は「今の時期でも、ストライクからボールになる球で打者の打つ気を外すという石川らしいピッチングがすでに出来ている」と、例年通りの仕上がりの良さに感服した。齊藤明雄氏は「走者を出しながらでも、攻めて行っているから抑えられる。ストライクゾーンで勝負できていた」と失点をしっかりと防ぐ頼もしい投球に太鼓判を押した。
ヤクルトの先発陣のここまでの仕上がりを見ると、小川泰弘が23日のDeNAとの練習試合で2回6失点、高橋奎次が25日から別メニューでの調整、さらに奥川恭伸がコンディション不良で離脱と、やや不安の残る状態になっている。その中で石川が見せた安定感は光っており、江本氏も「石川の開幕投手は十分にあり得る」と語る。齊藤氏も「今の時点では、石川が5回無失点、もしくは1~2失点で抑えてくれたら、高津監督も使うのではないかと期待が持てる」と評価した。
石川にとって自身4年ぶりの開幕投手となれば、プロ野球史上最年長(44歳2カ月)という記録も生まれることになる。23年目のベテランの見せる安定した投球にこれからも注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』