「去年最初中継ぎで、途中先発してまた最後に中継ぎ戻ったりとか、個人的にも安定していなかった。しっかり先発として最後まで勝負したい」。
ロッテ・中森俊介はプロ4年目の今季、シーズン通して先発で投げるつもりだ。昨季はリリーフで開幕一軍を掴み、シーズン途中にファームで先発を務め、再昇格後に先発で2度投げるも、9月20日の登板以降は全てリリーフだった。それでも、9月20日のオリックス戦からCSを含めて9試合連続無失点でシーズンを終えた。
シーズンが終わった後も、オーストラリアのウインターリーグに参戦。「中6日、もしくは中5日で投げる機会は今までなかったので、そのスパンの中で球数をしっかり80球以上投げるというのを上からも言われていた。そのプラン通り投げられるようにと思っていました」と先発での経験を積んだ。
「右バッターのインコースの精度というのは、去年の被打率も右の方が高い(昨季の左打者被打率.214、右打者被打率.267)ですし、自分の中でもうちょっと高めたいなと思っていました。自分の球質的にスライド気味に動くので、右バッターは踏み込んで切るイメージがあった。そこのアウトコースの目付けが結構、目をつけているなというイメージが終盤結構あった。右バッターのインコースの精度を高めることで、ゾーンを広く見せられる思いでそこの精度は試すというか、キャッチャーの人にも言って、なるべく右バッターの時はインコースの真っ直ぐ、ファストボールを構えてもらうようにしました」。
先発で長いイニングを投げるだけでなく、“右バッターのインコース”の精度を高めることを意識して取り組んできた。
昨季はリリーフの時は「カーブを投げる一つの理由として緩急、奥行きを使いたいというのがあります。ショートイニングで投げる以上、まっすぐが生きてこないと厳しいので、そこをしっかり通していきたい」とカーブの割合を、特に9月20日以降は減っていたが、先発だとチェンジアップ、スライダー、カーブが中心に投げていくことになるのだろうかーー。
「そこはどうなんですかね。バッターの兼ね合いもありますし、その日にどのボールが良いとかあると思う。変化球はその日の調子の良いものだったり、基本はやっぱりチェンジアップ、スライダーがベースになってくると思いますが、一番は真っ直ぐの強さが一番重要なので、そこは一番に考えてやっていますね」。
去年は春先落ち球の変化球でフォークが多く、チェンジアップをほとんど投げていなかったが、昨年8月23日のソフトバンク戦以降はチェンジアップを投げるようになり、フォークを投げなくなった。先発でフォークを投げる考えはないのだろうかーー。
「完全になくすというのはないですね。消すつもりはないですし、去年もフォークばかり投げて、チェンジアップを完全に消してしまっていた。それは逆もあると思うので、チェンジアップばかり投げてフォーク、また同じ過ちを繰り返してしまうかもしれない。そこは完全に消さずに調子の良いものを、良いパフォーマンスができるようにと思っています」。
2月13日から始まった対外試合では13日の楽天戦、20日の楽天戦ともに先発し2回を無失点に抑えている。「結果が全てだと思いますし、その結果を出すための準備をしっかりして、いい結果を出せるように頑張って行きたい」。開幕先発ローテーション入り、その先、1年間先発で投げ続けるため、結果にこだわっていく。
取材・文=岩下雄太
ロッテ・中森俊介はプロ4年目の今季、シーズン通して先発で投げるつもりだ。昨季はリリーフで開幕一軍を掴み、シーズン途中にファームで先発を務め、再昇格後に先発で2度投げるも、9月20日の登板以降は全てリリーフだった。それでも、9月20日のオリックス戦からCSを含めて9試合連続無失点でシーズンを終えた。
シーズンが終わった後も、オーストラリアのウインターリーグに参戦。「中6日、もしくは中5日で投げる機会は今までなかったので、そのスパンの中で球数をしっかり80球以上投げるというのを上からも言われていた。そのプラン通り投げられるようにと思っていました」と先発での経験を積んだ。
「右バッターのインコースの精度というのは、去年の被打率も右の方が高い(昨季の左打者被打率.214、右打者被打率.267)ですし、自分の中でもうちょっと高めたいなと思っていました。自分の球質的にスライド気味に動くので、右バッターは踏み込んで切るイメージがあった。そこのアウトコースの目付けが結構、目をつけているなというイメージが終盤結構あった。右バッターのインコースの精度を高めることで、ゾーンを広く見せられる思いでそこの精度は試すというか、キャッチャーの人にも言って、なるべく右バッターの時はインコースの真っ直ぐ、ファストボールを構えてもらうようにしました」。
先発で長いイニングを投げるだけでなく、“右バッターのインコース”の精度を高めることを意識して取り組んできた。
昨季はリリーフの時は「カーブを投げる一つの理由として緩急、奥行きを使いたいというのがあります。ショートイニングで投げる以上、まっすぐが生きてこないと厳しいので、そこをしっかり通していきたい」とカーブの割合を、特に9月20日以降は減っていたが、先発だとチェンジアップ、スライダー、カーブが中心に投げていくことになるのだろうかーー。
「そこはどうなんですかね。バッターの兼ね合いもありますし、その日にどのボールが良いとかあると思う。変化球はその日の調子の良いものだったり、基本はやっぱりチェンジアップ、スライダーがベースになってくると思いますが、一番は真っ直ぐの強さが一番重要なので、そこは一番に考えてやっていますね」。
去年は春先落ち球の変化球でフォークが多く、チェンジアップをほとんど投げていなかったが、昨年8月23日のソフトバンク戦以降はチェンジアップを投げるようになり、フォークを投げなくなった。先発でフォークを投げる考えはないのだろうかーー。
「完全になくすというのはないですね。消すつもりはないですし、去年もフォークばかり投げて、チェンジアップを完全に消してしまっていた。それは逆もあると思うので、チェンジアップばかり投げてフォーク、また同じ過ちを繰り返してしまうかもしれない。そこは完全に消さずに調子の良いものを、良いパフォーマンスができるようにと思っています」。
2月13日から始まった対外試合では13日の楽天戦、20日の楽天戦ともに先発し2回を無失点に抑えている。「結果が全てだと思いますし、その結果を出すための準備をしっかりして、いい結果を出せるように頑張って行きたい」。開幕先発ローテーション入り、その先、1年間先発で投げ続けるため、結果にこだわっていく。
取材・文=岩下雄太