軸となる主力にルーキーやパワーヒッターの相乗効果がプラスされ、破壊力満点の打線が誕生!
巨人は2月28日、沖縄・那覇で行っていた1軍の春季キャンプを打ち上げた。キャンプの総括として阿部慎之助監督は「本当に良いキャンプだった。その一言につきる。結果を残さなくちゃいけない人、しっかり調整しなきゃいけない人、個々で自覚をもって開幕までやってもらいたい」と語った。
4日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した笘篠賢治氏は、今季の巨人打線を「怖さのある打線」と表現し「特に核になるレギュラーの坂本勇人、岡本和真のポジションを決めて、どっしりとチームを引っ張ってくれる布陣を組む。そこに若い選手や新戦力の選手の機動力を使いながら、相手が嫌だな、怖いなという打線が組める」と、坂本・岡本を中心とした強力打線の誕生に太鼓判を押した。
打線の軸として名前の挙がった坂本と岡本は、今季からそれぞれサードとファーストが主戦場となる。2人のコンバートについて平松政次氏は「守備はバッティングに影響する。岡本にもっと打ってもらうために、気を使うサードからファーストにコンバートして坂本にサードに入れて、打に専念させる。ホームラン50本、三冠王を狙わせたいのでは」と、打撃力アップを意図したものだと解説した。
春季キャンプから一軍入りを果たし、オープン戦でもアピールを続けるルーキー・佐々木俊輔と泉口友汰について、笘篠氏は「阿部監督が、実践向きで野球勘もあり楽しみな選手だと言っていた。生き生きと自分たちのもっているものを出しているし、他の若手選手の刺激にもなっている」とチームへの相乗効果についても言及した上で、「守備力がとても良い。打つのは経験だからここからどんどん上げさせたいという構想なのでは」と打撃面からの一軍定着への道筋を示した。
チームとして打点を増やすという視点で欠かせないのが、パワーヒッター・秋広優人とオコエ瑠偉の活躍だ。平松氏は「秋広は年々力をつけている。かなり打たないと外野でのレギュラーは獲れないが、状態は良いので今年やってくれるだろう」と期待を述べた。また、2月27日の日本ハムとの練習試合で豪快な2ランホームランを放ったオコエについても、「しっかりパワーを発揮している。ここで一発頼むという場面での活躍を期待しているのではないか」と述べた。
さらに笘篠氏は、2月の宮崎キャンプで阿部監督が秋広のバットに対して助言を送っていたことを挙げ、「秋広は我々の想像を超えた規格外の選手。阿部監督も秋広に対していろんなアイディアを持っているようだった」と指揮官の秋広に対する大きな期待について語った。
若手・中堅・ベテランがそれぞれの役割を果たすことで、昨季リーグトップの打撃力のさらなる強化が見込める。覇権奪回へ唸りを上げる破壊力抜群の打線から、目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』