「意識していることはしっかりできていると思うので、そこの精度をもっと上げていければなと思います」。
ロッテの小川龍成は昨年の秋季練習から逆方向にライナーを打つ感覚を身につけるため徹底的に振り込んできたが、形になりつつある。
シーズンオフの自主トレでも「打球の高さをとにかくライナーを打てるようにというのと、スイングスピードを速くして強いライナーを打てるように意識してやっていました」と秋季練習で取り組んできたことを継続。
ライナーを打てるようにするために新たに取り組んできたことについては「バットの軌道で左肩が下がったり、ヘッドが下がったりすると、ライナーにならないと思うので、ちょっとですけど意識的に上からバットを入れて、真ん中あたりをまっすぐ当てられるように意識してやっています」と教えてくれた。
一冬を越えて石垣島春季キャンプでは、「個人練習で常に三遊間のライナーを打てるようにという練習はしています。感覚はちょっとずつ出ていますけど、100%と、というか、確実性はまだないので、そこを求めてやっています」と、全体練習後にマシンを相手にひたすら反対方向に打った。
春季キャンプでは白黒のバットを少し短く持って打っていた。「これは1センチ短くしたんですけど、バットが長いとヘッドが下がったり、バットが遠回りする。遠くに飛ばしたりする部分ではメリットがあると思うんですけど、僕みたいな選手は別に短いバットで確実性を上げた方がいいなと思ったので、今は1センチ短くして短く持ってやるようにしています」。春季キャンプでは85センチの白木のバットと、84センチの白黒バットを両方使っていた。
練習試合に向けて、小川は「バッティングで今やっている三遊間に強いライナーがピッチャーの球でも打てれば、ヒットになったり内野安打が増えたりして、打率とかも上がってくると思う。粘り強さは継続してやっていきたい。それと、追い込まれてから粘って去年は粘って三振してしまったので、そこで四球が取れたり、なんとかいいところに転がして内野安打が取れたりとか、ヒットになればいいですけど、四球が取れたりすることが一番良いと思う。粘って結果出塁できる、そこまで求めていきたい」と意気込んでいた中で、しっかりと持ち味を発揮している。
2月15日のヤクルトとの練習試合では、左の山本大貴が2ボール2ストライクから投じた5球目のストレートを三塁線を破る二塁打。「三塁線を打ったのも2ストライクからのアプローチで、いいところに抜けていったと思いますし、ショートに低く強い打球を打てるのが理想のバッティング。意識していることが、できている打席もあるかなと思います」。
2月24日の韓国ロッテとの練習試合では、右のパク・ジンヒョンに2球で追い込まれるもファウルで粘り、3ボール2ストライクから11球目の142キロのストレートを見送り四球を選べば、3月5日のDeNAとのオープン戦でも左の石川達也に対して粘りに粘って3ボール2ストライクから11球目に押し出し四球を選んだ。
「追い込まれたらああいった形で出塁できたらいいと思うので、はい。あれが理想の打席だと思います」と振り返った。
昨年の秋から取り組んできたことが形になりつつあるが、小川は「出せている部分と出せていない部分があると思うので、毎打席出せてはいないので、確率をどんどん上げていければ」と、さらに精度を高めていくつもりだ。
二遊間のレギュラーを目指す中で、打てば試合に出られる。「それは毎年本当に思っているところ。打てば出られる。ただ打つだけではなくて、持ち味という部分で逆方向のバッティングだったり、粘り、持ち味を出せていければと思います」。
開幕に向けて投手陣が仕上げていく中で、練習試合から見せてきた粘り、反対方向の打撃が引き続きできれば、出場のチャンスは増える。「一番は守備走塁でアピールすることだと思うので、そこは本当に長所をしっかりアピールしながら、打席での内容、結果をアピールできればなと思います」。バットで結果を残せば、開幕一軍、その先の開幕スタメンも見えてくる。
取材・文=岩下雄太
ロッテの小川龍成は昨年の秋季練習から逆方向にライナーを打つ感覚を身につけるため徹底的に振り込んできたが、形になりつつある。
シーズンオフの自主トレでも「打球の高さをとにかくライナーを打てるようにというのと、スイングスピードを速くして強いライナーを打てるように意識してやっていました」と秋季練習で取り組んできたことを継続。
ライナーを打てるようにするために新たに取り組んできたことについては「バットの軌道で左肩が下がったり、ヘッドが下がったりすると、ライナーにならないと思うので、ちょっとですけど意識的に上からバットを入れて、真ん中あたりをまっすぐ当てられるように意識してやっています」と教えてくれた。
一冬を越えて石垣島春季キャンプでは、「個人練習で常に三遊間のライナーを打てるようにという練習はしています。感覚はちょっとずつ出ていますけど、100%と、というか、確実性はまだないので、そこを求めてやっています」と、全体練習後にマシンを相手にひたすら反対方向に打った。
春季キャンプでは白黒のバットを少し短く持って打っていた。「これは1センチ短くしたんですけど、バットが長いとヘッドが下がったり、バットが遠回りする。遠くに飛ばしたりする部分ではメリットがあると思うんですけど、僕みたいな選手は別に短いバットで確実性を上げた方がいいなと思ったので、今は1センチ短くして短く持ってやるようにしています」。春季キャンプでは85センチの白木のバットと、84センチの白黒バットを両方使っていた。
取り組んできたことに手応え
練習試合に向けて、小川は「バッティングで今やっている三遊間に強いライナーがピッチャーの球でも打てれば、ヒットになったり内野安打が増えたりして、打率とかも上がってくると思う。粘り強さは継続してやっていきたい。それと、追い込まれてから粘って去年は粘って三振してしまったので、そこで四球が取れたり、なんとかいいところに転がして内野安打が取れたりとか、ヒットになればいいですけど、四球が取れたりすることが一番良いと思う。粘って結果出塁できる、そこまで求めていきたい」と意気込んでいた中で、しっかりと持ち味を発揮している。
2月15日のヤクルトとの練習試合では、左の山本大貴が2ボール2ストライクから投じた5球目のストレートを三塁線を破る二塁打。「三塁線を打ったのも2ストライクからのアプローチで、いいところに抜けていったと思いますし、ショートに低く強い打球を打てるのが理想のバッティング。意識していることが、できている打席もあるかなと思います」。
2月24日の韓国ロッテとの練習試合では、右のパク・ジンヒョンに2球で追い込まれるもファウルで粘り、3ボール2ストライクから11球目の142キロのストレートを見送り四球を選べば、3月5日のDeNAとのオープン戦でも左の石川達也に対して粘りに粘って3ボール2ストライクから11球目に押し出し四球を選んだ。
「追い込まれたらああいった形で出塁できたらいいと思うので、はい。あれが理想の打席だと思います」と振り返った。
昨年の秋から取り組んできたことが形になりつつあるが、小川は「出せている部分と出せていない部分があると思うので、毎打席出せてはいないので、確率をどんどん上げていければ」と、さらに精度を高めていくつもりだ。
二遊間のレギュラーを目指す中で、打てば試合に出られる。「それは毎年本当に思っているところ。打てば出られる。ただ打つだけではなくて、持ち味という部分で逆方向のバッティングだったり、粘り、持ち味を出せていければと思います」。
開幕に向けて投手陣が仕上げていく中で、練習試合から見せてきた粘り、反対方向の打撃が引き続きできれば、出場のチャンスは増える。「一番は守備走塁でアピールすることだと思うので、そこは本当に長所をしっかりアピールしながら、打席での内容、結果をアピールできればなと思います」。バットで結果を残せば、開幕一軍、その先の開幕スタメンも見えてくる。
取材・文=岩下雄太